省エネにつながる!
テレビの機器選び
テレビは「どのようなコンテンツをどの部屋で観るか」によって、最適なサイズやスペックが変わります。その基本をふまえた上で、より省エネ性能の高い製品を選ぶことが、快適かつムダのないテレビライフにつながります。
「何を観たいか」で
選ぶテレビは変わる
最も重要なポイントは「そのテレビで何を楽しみたいのか、どんな体験を望むのか」です。例えば、大画面で映画を観たい、スポーツの迫力をダイナミックな映像で感じたいなど。あるいは、主にニュース番組を観るだけなので、映像の質にはこだわらないという人もいるかもしれません。
現在のテレビには主に「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」の2種類があり、前者は落ち着いた発色の映像、後者は鮮やかな発色の映像が特徴。映画やスポーツをより美しい映像で楽しみたいなら、有機ELテレビがより適しています。
また、解像度に関しても「2K未満」「2K」「4K」「8K」と分かれていて、同じサイズのテレビでも画素数が大きく異なります。4Kや8Kになると、より臨場感ある映像や、より自然で鮮やかな色彩も表現してくれるため、シアタールームなどに置く場合はこちらがオススメです。
ただし、画質の良い製品は、そのぶん多くの電力を消費します。そのため、「とりあえず映ればいい」というのであれば、2K未満の液晶テレビで十分。目的に合ったスペックのものを選ぶことが、省エネにつながります。
省エネ性能の比較は
ラベルで一目瞭然
製品ごとの省エネ性能は「統一省エネラベル」でチェックすることができます。経済産業省が省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)に基づき家電などの省エネ基準を定めたもので、ラベルにはこの基準を達成しているかどうか、年間の消費電力量、目安の電気料金なども記載されています。
製品の省エネ性能は5段階の星マークで表示されているため、その製品の相対的な評価がわかります。この評価が高い製品を選ぶだけで省エネにつながりますので、ひとつの参考にしてみてはいかがでしょうか?
視聴距離から逆算して
テレビのサイズを決めよう
省エネの観点とは異なりますが、適切な大きさの選び方もご紹介します。テレビには適切な視聴距離があり、一般的な液晶テレビの場合、その目安は「画面の高さの約3倍」といわれています(※個人差があります)。そのため、ソファなどテレビを観ることの多い場所からの距離をもとに、適切なテレビのサイズを逆算することができます。
例えば、6畳の部屋でソファからテレビ台までの距離が約1.9mある場合、最適なテレビのサイズは52V型(画面の高さ約65cm)となります。
ただし、より高画質なテレビであれば、さらに短い視聴距離でも美しい映像を楽しむことができます。比較する際は、製品ごとの視聴距離と部屋の広さを照らし合わせてみるといいでしょう。
動画配信は
テレビで観る時代に
最近のテレビの主流は、ネットワーク機能を搭載し、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを視聴できる製品です。パソコンで観るより美しい画面でコンテンツを楽しみたい場合は、こちらを選ぶのがオススメです。エンタメを存分に楽しみたい方は欲しい機能ですね。
2002年に「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権で優勝。現在は家電王として動画「くらしのラボ」をFacebookとYouTubeで毎週配信中!