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家電王中村 剛監修

省エネにつながる!

洗濯乾燥機の機器選び

洗濯乾燥機は大きく分けて「縦型」と「ドラム式」があります。それぞれの特徴と定格容量(洗濯・乾燥)をふまえ、ライフスタイルや洗濯物の量に合わせた製品を選びましょう。

着目点
1

まとめ洗いをしたいなら
洗濯容量の大きいタイプを

容量の目安=1.5kg×人数 例4人家族なら… 6.0kg 例6人家族なら… 8.0から9.0kg

家庭ごとに洗濯物の量、衣類の種類は異なります。これらをふまえ「いつ、どんなふうに洗いたいか」にマッチするタイプの製品を選ぶことが大事です。

例えば、「洗濯容量」。製品により4.5kg、5kg、6kg、7kg、8kg、14kgなど様々ですが、まとめ洗いをしたい場合は容量に余裕のあるタイプを選びたいところ。一般的には一人当たり1.5kgが洗濯容量の目安です。これを参考に、家族の人数、洗濯物の量とサイズをふまえて検討しましょう。

ちなみに、ファミリー用は8kgくらいからが目安です。また、子どもがいない夫婦でも、共働きで平日に洗濯機を回すことが難しい場合などは、週末のまとめ洗いを見越して大容量の14kgを検討してもいいかもしれません。

CHECK!

洗濯容量だけでなく
乾燥容量もチェック

マンションの場合など、そもそもドラム式が設置スペースに収まらないこともあります。ただし、最近ではコンパクトなタイプのドラム式洗濯機も出てきているため、いろいろな製品を見比べるといいでしょう。

また、「乾燥容量」は「洗濯容量」の半分程度。洗濯後、そのまま乾燥運転をする場合は乾燥容量に合わせるのが基本です。

着目点
2

縦型とドラム式それぞれの
“得意なこと”をチェック

縦型 特徴 ・ドロ汚れに強い ・容量が多い ドラム式 特徴 ・服の傷みを軽減 ・節水

洗濯乾燥機には「縦型」と「ドラム式」があり、それぞれ洗浄と乾燥の特徴が異なります。縦型は洗濯物同士をこすり合わせるようにして汚れを落とす特徴があり、「ドロ汚れが多い」「洗濯物の量が多い」場合にオススメ。一方、少ない水量で衣類を「たたき洗い」するドラム式は「衣類の傷みを最小限にしたい」「節水したい」人にオススメです。

乾燥の特徴もそれぞれのタイプで異なり、縦型はドラム式よりもシワになりがち。一方、ドラム式は衣類の傷みやシワを最小限に抑えることができます。また、そもそもドラム式のほうが乾燥のクオリティは高いため、頻繁に乾燥機能を使う場合はこちらを選びたいところです。

なお、ドラム式洗濯乾燥機には「ヒートポンプ式」と「ヒーター式冷却除湿タイプ」があり、前者のほうが消費電力量は少なく省エネにつながります。
2つの方式をハイブリッドで活用し、乾燥品質を向上させる工夫をしている製品もあります。

着目点
3

洗剤の入れ過ぎに注意
便利な自動投入機能も

柔軟剤 液体洗剤 洗剤も柔軟剤も適量を自動投入

洗剤は量が多いほど汚れが落ちやすくなるわけではありません。適量を超える洗剤を入れても洗浄力は変わらないばかりか、むしろ余計な洗剤を落とすためにすすぎに時間がかかり、結果的に無駄な電力を消費してしまいます。洗濯物の量に応じた適量を守るようにしましょう。

最近の洗濯乾燥機には、「洗剤自動投入機能」を備えたものもあります。最初に設定しておけば、常に適量の洗剤を自動で投入してくれるため便利かつ経済的です。

なお、他にもさまざまな便利機能を備えた製品が登場しています。例えば、「自動的に洗濯槽をきれいにしてくれる製品」や、「洗濯洗剤で洗濯槽も同時に洗える製品」などは洗濯槽の裏側にカビが発生するのを抑えられるため、お手入れの手間を省くことができてオススメです。

CHECK!

ささやき声より静かな
「低騒音設計」タイプも

集合住宅の場合、隣近所に洗濯機の音が響かないか心配という人もいると思います。その場合は、動作音が静かな「低騒音設計タイプ」の製品を選ぶといいでしょう。なお、音の静かさはカタログの「運転音」に記載されているdB(デシベル値)でわかります。なかには人のささやき声よりも静かな音で運転してくれるものもあるので、チェックしてみましょう。

家電別の機器選びの
ポイントをチェックする

家電王
中村 剛 なかむら つよし

2002年に「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権で優勝。現在は家電王として動画「くらしのラボ」をFacebookとYouTubeで毎週配信中!