温水洗浄便座の省エネ術
近年、温水洗浄便座はもちろん、トイレそのものが大きく進化しています。買い替えの際は、使う頻度や求める機能をふまえて選びましょう。
ランニングコストでみれば
貯湯式より瞬間式がオススメ!
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」
実践する時のポイント
- ・温水洗浄便座には「貯湯式」と「瞬間式」がある
- ・初期費用だけではなく、ランニングコストも考慮して選ぶ
温水洗浄便座と一口に言っても、その方式や特徴、機能は様々。大きく分けると、温水洗浄便座には「貯湯式」「瞬間式」という2つの方式があります。
貯湯式はヒーターで温めたお湯をタンクに貯めておく方式で、使用しない時でもお湯を待機しています。一方、瞬間式はタンクがなく、使うたびに瞬間的にお湯をつくる方式。常にお湯を温めておくわけではないため、効率的。エネルギーのロスを減らすためにも、ランニングコストも考慮して選ぶことが重要です。
また、なかにはセンサーがついていて、人が近づくと瞬間的に便座を温めるタイプもあります。使う時だけ温めるため経済的ですが、座った瞬間は少しヒヤっとするなど、温度が安定しないことも。
温水洗浄便座を選ぶ際には、ライフスタイルや使い方、省エネ性能など総合的な視点で検討しましょう。
洗浄水・暖房便座の
温度設定は控えめに
実践する時のポイント
- ・洗浄水・暖房便座の温度設定を一段階下げる
- ・便座のフタは使うたびに閉じる
製品によっても異なりますが、「洗浄水」や「便座の温度設定」は、使用時のポイントの一つです。特に、洗浄水を常に温めておく貯湯式の場合、洗浄水の温度設定を「中」から「弱」にしておくと年間の電気料金が約430円おトクに。暖房便座の温度設定を「中」から「弱」にしておくと年間の電気料金が約820円おトクになります(※1)。
また、人感センサーがついていないタイプの温水洗浄便座の場合、使い終わったらフタを閉じることでエネルギーロスの防止に。フタを常に開けっぱなしにした場合と、使うたびに閉じた場合を比較すると、後者のほうが年間の電気料金が約1080円おトクになります(※1)。
トイレのウイルス対策にも注目
新型コロナウイルスの影響もあり「トイレのウイルス対策」など、衛生への意識が高まっています。例えば、人感センサーで便座のフタが自動開閉する機能や、男性の小便が周囲に飛散するのを防ぐため、泡のクッションを放出する機能など、便利に使える機能にも注目してみましょう。
また、陶器以外の材質を使い、隙間をつくらず成形するトイレも。隙間に汚れが付着しないため、掃除の手間が軽減します。
2002年に「TVチャンピオン」のスーパー家電通選手権で優勝。現在は家電王として動画「くらしのラボ」をFacebookとYouTubeで毎週配信中!