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燃料費調整制度・市場価格調整制度とは

2025年4月1日より、特別高圧または高圧で電気をお使いのお客さまを対象に、燃料費調整および市場価格調整の算定諸元の見直し等を行います。詳細はこちら


燃料費調整制度は、火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。

市場価格調整制度は、卸電力取引所におけるスポット市場価格 の変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。

  • ※スポット市場価格として参照する価格は、お客さまの需要場所の属する供給区域をもとに卸電力取引所が公表した値を用います。ただし、これによりがたい場合は、基準市場価格等にもとづき、当社が決定した値といたします。

燃料費調整制度のしくみ

・原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定いたします。

・算定された平均燃料価格と、2023年4~6月平均の貿易統計価格にもとづき設定した基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映いたします。

燃料費調整制度の流れ

燃料費調整のプラス・マイナス調整

平均燃料価格が、基準燃料価格を上回る場合はプラス調整を、下回る場合はマイナス調整を行います。

プラス・マイナスのグラフ

燃料価格の算定期間と電気料金への反映時期

各月分の燃料費調整単価は、3か月間の貿易統計価格にもとづき算定し、2か月後の電気料金に反映いたします。

イメージ図

市場価格調整制度のしくみ

・卸電力取引所における1か月間のスポット市場価格にもとづき、毎月平均市場価格を算定いたします。

・算定された平均市場価格と、2023年5~7月のスポット市場価格にもとづき設定した基準市場価格との比較による差分にもとづき、市場価格調整単価を算定し、電気料金に反映いたします。

市場価格調整制度の流れ

市場価格調整のプラス・マイナス調整

平均市場価格が、基準市場価格を上回る場合はプラス調整を、下回る場合はマイナス調整を行います。

市場価格調整制度の流れ

スポット市場価格の算定期間と電気料金への反映時期

・各月分の市場価格調整単価は、1か月間のスポット市場価格にもとづき算定いたします。

・電気料金への反映時期は一般送配電事業者等の検針日により、以下のとおりといたします。
 ①検針日が毎月1日の場合は、当月分の電気料金に反映いたします。
 ②検針日が毎月2日から月末までのいずれかの場合は、翌月分の電気料金に反映いたします。

市場価格調整制度の流れ

燃料費調整額・市場価格調整額の算定方法

・燃料費調整額は、各月の燃料費調整単価に使用電力量を乗じて算定いたします。

・市場価格調整額は、各月の市場価格調整単価に使用電力量を乗じて算定いたします。

電気料金の算定方法

  • ※消費税等相当額=電気料金×10/110(円未満切り捨て)
  • ※基本料金、電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金を合計し、円未満は切り捨てます。
  • ※まったく電気を使用しない場合の基本料金は、半額となります。

燃料費調整単価および市場価格調整単価の算定方法

平均燃料価格と基準燃料単価から燃料費調整単価を、平均市場価格と基準市場単価から市場価格調整単価をそれぞれ算定いたします。

プラス調整
  • ※燃料費調整単価および市場価格調整単価は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。

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①燃料費調整単価

1 基準燃料価格

基準燃料価格とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことをいいます。

2 毎月の平均燃料価格

原油・LNG・石炭それぞれの3か月の貿易統計価格と下記の算式により、算定いたします。

[平均燃料価格(原油換算1klあたり)=A×α+B×β+C×γ]

A:3か月における1klあたりの平均原油価格 α= 0.0048
B:3か月における1tあたりの平均LNG価格 β= 0.3759
C:3か月における1tあたりの平均石炭価格 γ= 0.6725
  • ※α・β・γは、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、各燃料の構成比を乗じた係数(一定)で、これによりそれぞれの燃料の平均価格から原油換算の平均燃料価格を算定いたします。
3 基準燃料単価

平均燃料価格が1,000円/kl増減した場合に発生する電力量1kWhあたりの変動額のことをいいます。

基準燃料単価
(1kWhにつき)
高圧供給 ベーシックプラン 17銭4厘
市場調整ゼロプラン 20銭7厘
特別高圧供給 ベーシックプラン 16銭9厘
市場調整ゼロプラン 20銭1厘

②市場価格調整単価

4 基準市場価格

基準市場価格とは、料金設定の前提となる平均市場価格のことをいいます。

5 毎月の平均市場価格

卸電力取引所における1か月間のスポット市場価格にもとづき、毎月平均市場価格を算定いたします。

【ベーシックプランの場合】
以下の算式により算定いたします。

[平均市場価格(1kWhあたり)=D×δ1+E×δ2]

D:1か月における午前0時から翌日午前0時までの1kWhあたりの単純平均スポット市場価格 δ1= 0.8288
E:1か月における午前8時から午後4時までの1kWhあたりの単純平均スポット市場価格 δ2= 0.1712
  • ※δ1・δ2は、卸電力取引所調達電力量および市場価格取引に準ずる電力量(FIT電気買取量含む)における全日と昼間の電力量構成比です。

【市場価格連動プランおよび臨時電力の場合】

[平均市場価格(1kWhあたり)=1か月における時間帯区分ごとの1kWhあたりの単純平均スポット市場価格]

6 基準市場価格

平均市場価格が1円/kWh増減した場合に発生する電力量1kWhあたりの変動額のことをいいます。

基準市場単価
(1kWhにつき)
高圧供給 ベーシックプラン 31銭7厘
市場価格連動プランおよび臨時電力 1円14銭2厘
特別高圧供給 ベーシックプラン 30銭9厘
市場価格連動プランおよび臨時電力 1円11銭4厘

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