燃料費調整制度とは
- ● 電気料金には、燃料費調整額が含まれています。燃料費調整額とは、貿易統計における原油価格や液化天然ガス価格などから算出される、その時々の平均燃料価格により毎月変動する調整額のことです。燃料価格の変動に応じて、燃料費調整額を加算あるいは差し引きして計算します。
- ● 過去の事例として、世界的な燃料価格高騰の影響で、当社の代表的な料金プランである関東エリアのスタンダードSの30A 260kWhモデルでは、2023年1月の電気料金は、燃料費調整の適用がない場合と比べ、1.4倍程度となりました。
- ● また、規制料金プラン(従量電灯などの特定小売供給約款にもとづく料金プラン)には、加算される燃料費調整額の変動単価に上限がある一方、当社の自由料金プラン(スタンダードプランや電化上手などの電気需給約款[低圧]にもとづく料金プラン)においては上限がありませんので、燃料価格が高騰した場合には、当社の自由料金プランの方が燃料費調整額が高くなる可能性があります。
火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。
規制料金プラン(従量電灯Bなどの特定小売供給約款にもとづく料金プラン)のお客さま
自由料金プラン(スタンダードプランや電化上手などの電気需給約款[低圧]にもとづく料金プラン)のお客さまはこちら
燃料費調整制度のしくみ
・原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定します。
・算定された平均燃料価格と、基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映します。
燃料費調整のプラス・マイナス調整
平均燃料価格が、基準燃料価格を上回る場合はプラス調整を、下回る場合はマイナス調整を行います。
平均燃料価格が129,200円(基準燃料価格86,100円×1.5(100円未満四捨五入))を上回る場合は、129,200円を平均燃料価格とし、それを上回る部分については調整を行いません。
燃料価格の算定期間と電気料金への反映時期
各月分の燃料費調整単価は、3か月間の貿易統計価格にもとづき算定し、2か月後の電気料金に反映します。
燃料費調整額の算定方法
燃料費調整額は、各月の燃料費調整単価に使用電力量を乗じて算定します。燃料価格が上昇した場合は燃料費調整額を加算し、燃料価格が低下した場合は燃料費調整額を差し引き、電気料金を算定します。
電気料金の算定方法(従量制のお客さまの場合)
燃料費調整単価の算定方法
平均燃料価格と基準単価から各月分の燃料費調整単価を算定いたします。
【プラス調整】平均燃料価格が86,100円を上回る場合
【マイナス調整】平均燃料価格が86,100円を下回る場合
- ※燃料費調整単価は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
- ※平均燃料価格が129,200円を上回る場合は、129,200円を平均燃料価格とし、それを上回る部分については調整を行いません。
基準燃料価格とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことをいいます。
原油・LNG・石炭それぞれの3か月の貿易統計価格と下記の算式により、算定いたします。
[平均燃料価格(原油換算1klあたり)=A×α+B×β+C×γ]
- ※α・β・γは、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、各燃料の構成比を乗じた係数(一定)で、これによりそれぞれの燃料の平均価格から原油換算の平均燃料価格を算定いたします。
平均燃料価格が1,000円/kl変動した場合に発生する電力量1kWhあたりの変動額のことをいいます。
従量制のお客さまの場合
自由料金プラン(スタンダードプランや電化上手などの電気需給約款[低圧]にもとづく料金プラン)のお客さま
燃料費調整額の算定方法は、離島ユニバーサルサービス調整項を含むエリア(北海道・東北・北陸・中国・九州)と含まないエリア(関東・中部・関西・四国)で異なります。
燃料費調整制度のしくみ
離島ユニバーサルサービス調整項を含まないエリア
・原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定します。
・算定された平均燃料価格と、基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映します。
※基準単価および燃料費調整単価は、ご提供エリアによって異なります。
離島ユニバーサルサービス調整項を含むエリア
・原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格および離島平均燃料価格を算定します。
・算定された平均燃料価格と、基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料価格調整項を算定します。
・算定された離島平均燃料価格と、離島基準燃料価格との比較による差分にもとづき、離島ユニバーサルサービス調整項を算定します。
・算定された燃料価格調整項と離島ユニバーサルサービス調整項を合わせたものを燃料費調整単価とし、電気料金に反映します。
※基準単価、離島基準燃料価格、離島基準単価および燃料費調整単価は、ご提供エリアによって異なります。
燃料費調整のプラス・マイナス調整
離島ユニバーサルサービス調整項を含まないエリア
・燃料費調整単価が正の値の場合はプラス調整を、負の値の場合はマイナス調整を行います。
離島ユニバーサルサービス調整項を含むエリア
・燃料費調整単価が正の値の場合はプラス調整を、負の値の場合はマイナス調整を行います。
・離島平均燃料価格上限値を上回る場合の離島平均燃料価格は、離島平均燃料価格上限値とします。
※記載の価格は北海道エリアの数値です。
燃料価格の算定期間と電気料金への反映時期
各月分の燃料費調整単価は、3か月間の貿易統計価格にもとづき算定し、2か月後の電気料金に反映します。
燃料費調整額の算定方法
燃料費調整額は、各月の燃料費調整単価に使用電力量を乗じて算定します。
電気料金の算定方法
離島ユニバーサルサービス調整項を含まないエリア
離島ユニバーサルサービス調整項を含むエリア
燃料費調整単価の算定方法
離島ユニバーサルサービス調整項を含まないエリア
平均燃料価格と基準単価から各月分の燃料費調整単価を算定いたします。
- ※燃料費調整単価は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
離島ユニバーサルサービス調整項を含むエリア
平均燃料価格と基準単価から燃料価格調整項を、離島平均燃料価格と離島基準単価から離島ユニバーサルサービス調整項を算定し、それぞれ合わせたものを各月分の燃料費調整単価として算定いたします。
- ※燃料費調整単価は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
- ※記載の価格は北海道エリアの数値です。
①燃料価格調整項
基準燃料価格とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことをいいます。
原油・LNG・石炭それぞれの3か月の貿易統計価格と下記の算式により、算定いたします。
[平均燃料価格(原油換算1klあたり)=A×α+B×β+C×γ]
- ※α・β・γは、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、各燃料の構成比を乗じた係数(一定)で、これによりそれぞれの燃料の平均価格から原油換算の平均燃料価格を算定いたします。
②離島ユニバーサルサービス調整項
原油・LNG・石炭それぞれの3か月の貿易統計価格と下記の算式により、算定いたします。
[平均燃料価格(原油換算1klあたり)=A×α+B×β+C×γ]
※α・β・γは、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、各燃料の構成比を乗じた係数(一定)で、これによりそれぞれの燃料の平均価格から原油換算の離島平均燃料価格を算定いたします。
離島平均燃料価格上限値を上回る場合の離島平均燃料価格は、離島平均燃料価格上限値とし、ご提供エリアごとに以下のとおりです。