分電盤
分電盤ってどんな仕事をしてる?
それぞれの部屋へ電気をわけているのが分電盤です。
ご家庭に送られてきた電気は、1階と2階、あるいは各部屋へといくつもの通路(回路)にわけられます。このように分電盤は電気の分配のほか、使い過ぎや漏電で事故にならないよう、ご家庭で使う電気をチェックする大切な役目をしています。
分電盤の中にあるアンペアブレーカー、漏電遮断器、配線用遮断器についてもご説明しましょう。
1.アンペアブレーカーは、過剰な電気をシャットアウト
分電盤の左端についているのがアンペアブレーカーです。一定以上の電気が流れると自動的に電気が切れるしくみになっています。アンペアブレーカーは契約アンペアの大きさによって色わけされています。
※スマートメーターで契約アンペアを設定する場合は、アンペアブレーカーの取り付けを行いません。
2.漏電・感電事故を防ぐ漏電遮断器
家の中の配線や電気製品が万一漏電したとき、その異常をすばやく感知して自動的に電気を切るのが漏電遮断器です。もし漏電が起こっても、火災や感電事故を防ぎます。
3.配線用遮断器は、電気の行き先を配線ごとに守っています
電気は分電盤からいくつかの回路にわかれて各部屋へ運ばれます。この回路(分岐回路)の安全を守るのが配線用遮断器で、1回路に1つずつついています。
1つの回路に流すことのできる電気の量は20アンペアが目安です。回路をいくつかにわけておくと何か異常が起きても影響が少なくてすみます。例えば、照明用とコンセント用に回路をわけておけば、器具に異常が起きてコンセント用の回路が切れても、照明用は切れません。
配線用遮断器の代わりに、安全器がついていることがあります。異常が起きた場合、安全器はヒューズが切れて電気を止めますが、配線用遮断器はスイッチが下がるだけです。ヒューズ交換の手間がかからない配線用遮断器への取り替えをおすすめします。