富士市終末処理場の管理運転等業務の受託について
~送配電事業で培ったアセットマネジメントを活用した下水道事業への展開~
2020年11月4日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社は、共同企業体「ウォーターエージェンシー・パシフィックコンサルタンツ・東京電力PG・ふじのくに・神鋼環境グループ」の構成員として、富士市終末処理場※1の管理運転等業務を受託し、2020年11月1日より業務を開始しました。
2018年より当社では富士市終末処理場の電気計装設備点検(2018年8月1日お知らせ済み)を受託しておりましたが、今回の受託で業務の領域を広げ、下水道施設の運転・維持・管理業務への貢献を通じて、送配電事業運営で培った知見を下水道事業へ展開します。
具体的には、終末処理場における電気・機械設備の保守点検・運転管理データの分析・評価に基づくライフサイクルコストや設備故障リスクの最適化、周期的な保全から劣化傾向に基づいた保全への移行による保全の合理化、IoTを活用したAI設備診断の導入による維持管理の高度化などのアセットマネジメントを実施してまいります。
当社は、送配電事業のO&M※2で培った、業務効率化・BCP※3・IoT等の技術・知見や、サービスネットワーク等のリソースを電力設備との親和性が高い下水道設備へ展開し、各自治体の下水道事業が抱える、設備の経年化による改修費用の増大、人口減少等による使用料収入の減少、労働人口の減少・高齢化による要員不足といった課題の解決ならびに、持続可能で安定的かつ効率的な事業運営に貢献してまいります。
※1…下水を最終的に処理して公共用水域または海域に放流するために設けられる施設
※2…Operation and Maintenanceの略で運転管理業務、維持管理業務を行うこと
※3…Business Continuity Planの略で事業継続計画のこと
<今回の共同企業体 体制>
<東京電力グループのリソース活用イメージ>
以 上