2020年10月20日
東京電力パワーグリッド株式会社

 当社は、一般送配電事業者(沖縄電力株式会社を除く9社)で検討を進めてきた調整力※1の相互活用(以下、広域需給調整)について、本日から運用を開始しました。広域需給調整は中部電力パワーグリッド株式会社、北陸電力送配電株式会社、関西電力送配電株式会社の3社で2020年3月12日に運用を開始して以降、中国電力ネットワーク株式会社、九州電力送配電株式会社と拡大しており、今回、当社が運用を開始することにより6社での運用となります。

 電気は需要と供給を常に一致させる必要があり、発電事業者および小売電気事業者等は、30分単位で発電電力量と需要電力量の計画と実績を合わせることが求められています。
 しかしながら、発電事業者の電源脱落や小売電気事業者の需要予測の誤差などにより、発電・需要実績が計画通りにならない場合があり、これまではそれぞれの一般送配電事業者が供給エリアごとに需給バランスを保つための調整力を発電事業者等から確保して、調整を行っていました。
 今回、運用を開始する広域需給調整は当社供給エリア以外の調整力を含め相互に活用することで調整力コストの低減を図るものです。

 また、広域需給調整は需給調整市場※2を実現するための共通プラットフォームとして、北海道電力ネットワーク株式会社、東北電力ネットワーク株式会社および四国電力送配電株式会社も参加してシステム開発を進めており、順次、運用を開始する予定です。

 当社は引き続き、安定した電気を低廉な価格でお届けできるよう努めてまいります。

  • ※1…

    周波数制御および需給バランス調整などを実施するにあたり必要となる電源など

  • ※2…

    2021年度に開設予定の一般送配電事業者が調整力を調達するための市場

以 上

添付資料