5Gアンテナ基地局とデジタルサイネージを設置した配電地上機器「5Gスマートポール」の有用性検証の開始について
2020年7月10日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社は、東京都が実施する「西新宿エリアにおけるスマートポール※1の先行・試行設置及び検証」において、株式会社NTTドコモと楽天モバイル株式会社※2の協力の下、配電地上機器※3に5Gアンテナ基地局とデジタルサイネージを組み合わせた「5Gスマートポール」を設置し、本日より運用を開始いたしました。また、KDDI株式会社にも協力をいただき、他の配電地上機器に5Gアンテナ基地局を設置する予定であり、両5Gスマートポールともに2021年3月まで携帯基地局としての有用性を検証します。
東京都は、2019年8月に発表した「TOKYO Data Highway基本戦略」において、5Gネットワークの早期構築を掲げ、西新宿エリアを重点エリアとして5Gアンテナを搭載したスマートポールの設置を進めていますが、2020年3月から商用化が始まった高速・大容量通信の5Gは高周波数帯を利用することから、4Gに比べて多くの基地局が必要となるため、設置場所の確保が課題になります。
こうした背景から、当社はすでに路上に配置した配電地上機器や、無電柱化に伴い新たに設置される配電地上機器を基地局設置場所として活用し、かつ、複数の通信事業者が限られたスペースを有効に利用するインフラシェアリング※4の実現可能性を検証し、基地局設置や運営に係る知見を蓄積することで、5Gの早期普及に貢献いたします。
加えてデジタルサイネージにおいては、配電地上機器の立地を活かした情報発信※5の有用性や実現性について検証し、5Gアンテナ基地局との組み合わせによる活用を推進していきます。
当社は、電力インフラを有効活用することで、『スマート東京』の実現に貢献していくとともに、基地局設置場所の確保など社会的課題の解決に取り組んでまいります。
- ※1 携帯基地局、Wi-Fi、街路灯、デジタルサイネージといった複数機器を搭載した多機能ポール。
- ※2 楽天モバイル株式会社の5Gサービスは9月開始を予定。
- ※3 主に無電柱化されたエリアで変圧器や開閉器を地上のボックスに納めた電気設備。
- ※4 複数の携帯電話事業者等で設置場所や設備を共用すること。
- ※5 2017年5月より「配電地上機器を活用した情報配信等に関する共同企画開発」をパナソニックグループと実施中。
<実証の概要>
1. 期間
2020年7月~2021年3月
2. 実証イメージ
以 上