日本版コネクト&マネージ実現に向けたフィージビリティスタディの実施について
2019年7月23日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募する「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発事業」の4つの研究開発項目に応募し、3件については先月採択されていますが(2019年6月25日お知らせ済み)、もう1件の「日本版コネクト&マネージ※1に向けたフィージビリティスタディの実施」についても、昨日、採択されましたのでお知らせいたします。
本事業は、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)の導入を将来的にわたって可能とするため、次世代の系統安定化に必要な基盤技術の開発を目的に、本日から2020年3月まで実施いたします。
2018年7月3日に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」において、2030年に向けた重要な施策の一つとして再エネの主力電源化へ向けた取り組みが掲げられています。
再エネを系統に接続する際、系統に空き容量がなければ系統を増強する必要がありますが、多額の費用と時間を要することから、再エネの導入拡大を目指すにあたっては、既存系統を最大限活用していくことが重要となります。
本事業では、系統の空き容量を柔軟に活用し、一定の制約条件の下で系統への接続を認める「日本版コネクト&マネージ」の仕組みの具体化に向けた検討を実施します。
当社は、本事業を通じて、既存系統を最大限活用できる仕組みの実現に貢献することで、電力の安定供給と再エネの導入拡大の両立を目指してまいります。
以 上
※1:日本版コネクト&マネージ
新規の電源を系統に接続する場合に、送電容量が不足する状況でも、電源を抑制するなど、一定の制約条件の下で系統への接続を認めるもの。
<別紙>