施工不良による火災を受けたスマートメーター取付状況の調査結果および再発防止策について
2019年5月22日
東京電力パワーグリッド株式会社
スマートメーター(電力量計)の施工不良において発生した火災により、お客さまにご心配をお掛けしておりますこと、深くお詫び申し上げます。
これまで、取り付け済みのスマートメーター(約2,100万個)の内、約5,200個に対し、抜き取り調査を実施し、さらに今回の施工不良にかかわった作業員が施工したスマートメーターについて、当該作業員が取り付けた全施工数の10%(約3,000個)の追加調査を実施する旨を報告しました(2018年12月25日お知らせ済み)が、その調査結果が取りまとまりましたので、以下の通りお知らせいたします。
なお、以下の調査結果については経済産業省への報告を行っております。
当社は引き続き、安心してスマートメーターをお使いいただけるよう安全第一で取り組んでまいります。
<調査結果>
○工事会社を対象とした抜き取り調査(調査数:約5,600個)
・放電痕ならびに焼損は確認されませんでした。
○報告徴収で示した7件の施工不良に関わった7名が施工したスマートメーターを対象とした抜き取り調査(調査数:約3,500個)
・放電痕ならびに焼損は確認されませんでした。
・発熱に至る可能性のある端子ネジ上下両側の緩みが確認されたのが4件。
<再発防止対策>
○施工不良に関わった作業員(報告徴収で報告した7名の他、報告以降に発生した施工不良の対象2名)に対する調査では、発熱に至る可能性のある上下両側の端子ネジの緩みも確認されたことから、当該作業員が施工したスマートメーターの全数(約5.4万個)増し締めを実施。
○更なる対策として、作業員が別作業にて現場出向した際にも、スマートメーターの端子ネジの緩みの有無を確認し、発熱に至る可能性のある上下両側の端子ネジの緩みが確認された場合は、当該スマートメーターを施工した作業員がこれまでに設置したスマートメーターに対しても、増し締めを継続して実施。
○全ての工事会社の全作業員に対する臨時研修の実施、定期的に開催している作業監理者向け連絡会と作業員向け研修における事故事例の注意喚起、安全パトロールによる全作業員に対する現場指導、ネジの締め付けに関する工事完了後の抜き打ち検査などによる指導・管理の徹底。
以 上