新たな検針システムの開発に向けた海外実証の取り組みについて
2019年1月21日
東京電力パワーグリッド株式会社
東京ガス株式会社
工業技術研究院
東京電力パワーグリッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 禎則、以下「東京電力PG」)、東京ガス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:内田 高史、以下「東京ガス」)、工業技術研究院(本社:中華民国(台湾)新竹縣、院長:劉 文雄、以下「ITRI」(Industrial Technology Research Institute))は、2019年1月21日、中華民国(台湾)台南市「サルン・グリーンエネルギー・サイエンスシティ」におけるITRI管轄の実証フィールドにおいて、次世代検針システムの構築に向けた共同実証に取り組むことに合意しました。
ITRIが管轄する実証フィールドには省エネ住宅(通称「デモハウス」)が7世帯分設置され、実際に人が居住する予定であり、この度ITRIのサポートを受けて、同実証環境において技術検証を行う運びとなりました。国際標準化された無線通信規格であるWi-SUN※1を活用した電気・ガス・水道の検針データを共同収集・蓄積するシステムを構築し、将来の検針システムに必要と考えられる要素技術、システム構成の検証に取り組みます。
三者は本実証を通じ、国内外の社会インフラ構築・運用の更なる合理化、効率化を目指してまいります。
1.実施体制
2.実証期間(準備期間含む)
2019年1月~2020年12月(予定)
3.内容
Wi-SUN FAN※3およびWi-SUN JUTAを活用した電気・ガス・水道の検針データの共同収集・蓄積システムを構築し、将来の検針システム構築に向けて技術評価を実施するもの。
<参考>
東京電力PGは、台湾・日本の企業・機関との協力のもと、同デモハウスにおいて住宅用エネルギーマネージメントシステム(HEMS)等も併せて構築し、国立成功大学や現地企業とともに、人々の生活の安心・安全向上につながるビッグデータ、IoT活用サービスの検討にも別途取り組む計画(2018年6月15日お知らせ済み)。
- ※1 Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)
IEEE802.15.4規格をベースに、業界団体Wi-SUNアライアンスによって相互接続性を担保された通信規格。通信プロファイルとして、FAN(Field Area Network)、JUTA(Japan Utility Telemetering Association)、HAN(Home Area Network)などがある。 - ※2 Wi-SUN JUTA
テレメータリング推進協議会(JUTA)の標準仕様Uバスエア規格に基づくガスメーター用通信プロファイル。 - ※3 Wi-SUN FAN
Wi-SUNのフィールドエリア(屋外)向けの通信プロファイル。 - (参考) Wi-SUN HAN
Wi-SUNのホームエリア(宅内)向けの通信プロファイル。
4.台南市サルン地区の位置
5.サルン・グリーンエネルギー・サイエンスシティ計画エリア
以 上