賃貸住宅の快適な住環境を実現するIoTエネルギーマネジメントシステム構築に関する共同実証試験の開始について
2017年6月20日
大和リビングマネジメント株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社
大和ハウスグループの大和リビングマネジメント株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長 明石昌、以下「大和リビングマネジメント」)と東京電力パワーグリッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 武部俊郎、以下「東電PG」)は、本年8月1日から、大和リビングマネジメントがサブリース事業※1を展開する賃貸住宅内において、IoT※2を用いたエネルギーマネジメントシステム(以下「本システム」)の構築に関する共同実証試験を開始します。
実証試験では、本年8月1日から10月までの間、関東および関西地方の約50戸の賃貸住宅を対象にして、住宅全体の電気の使用状況から家電製品の種類ごとの利用情報が抽出可能な専用の電力センサーと、住宅内の温度や湿度などを測定する環境センサー付マルチリモコンを設置し、家電製品を自動で運用・制御するシステムを構築します。
具体的には、東電PGは、専用の電力センサーから得られる電気の使用状況を用いて電気の使用量を予測する分析アルゴリズムを有するIoTプラットフォーム※3の開発を行います。
また、大和リビングマネジメントは、東電PGが提供する電気の使用状況ならびに分析アルゴリズム結果や、環境センサー付マルチリモコンから得られる温度や湿度などの情報を、大和リビングマネジメントが提携しているIoTプラットフォーム「plusbenlly(プラスベンリー)」※4に取り込み、エアコンなどの家電製品を自動で運用・制御する機能を開発します。
両社はこれら2つのプラットフォームの連携により、家電製品を自動で運用・制御するノウハウに加えて各プラットフォームの有効性を検証し、本システムの賃貸物件への本格導入について検討していきます。
将来的には、両社は、本システムと音声認識端末を連携させ、音声による家電製品のコントロールや、快適な睡眠環境の実現に向け、電気の使用状況などから得られた情報に基づき、生活リズムを活かした家電製品の自動運用・制御についての実験や検討も行う予定です。また、本システム構築により、大和リビングマネジメントは環境に配慮した住環境の提供や家賃と光熱費をセットにした賃貸モデル※5を実現するための方策を検討します。
大和リビングマネジメントと東電PGは、快適で地球にやさしい住環境を提供するとともに、安心・安全な暮らしの実現に貢献していきます。
以 上
※1:オーナーから集合住宅を一括で借り上げて入居者に転貸する事業
※2:Internet of Things(モノのインターネット)の略。従来ネット接続されなかった機器やセンサーをつなぎ、付加価値サービスを提供するもの。
※3:東電PGとインフォメティス株式会社がこれを活用したサービス実現に向けて共同開発するもの
※4:NECパーソナルコンピュータ株式会社とキュレーションズ株式会社が共同開発中のもの
※5:大和リビングマネジメントが東京海上日動火災保険株式会社に協力を得て新サービスとして構築する
参考資料