NEDO事業「電力系統の混雑緩和のための分散型エネルギーリソース制御技術開発」に関する栃木県那須塩原市でのフィールド実証開始について
2023年3月16日
那須塩原市
東京電力パワーグリッド株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社(代表取締役社長 社長執行役員:金子 禎則、以下、「東電PG」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「電力系統の混雑緩和のための分散型エネルギーリソース制御技術開発」※1(以下、「本事業」)に共同採択※2され、事業を開始しています。(令和4(2022)年6月23日お知らせ済)
本事業では、太陽光を中心とした再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)発電設備の大量導入による電力系統の容量逼迫という課題に対し、再エネ発電設備が設置されている地域・地点に、新たな需要創出や電力消費量と発電量を柔軟に調整できる機器を導入し、電力系統を安定的に運用するシステム構築を目指しています。
那須塩原市(市長:渡辺 美知太郎)と東電PGは、実際の電力系統や設備を用いてシステムを評価する本事業の「フィールド実証」について、令和6(2024)年4月から共同検証を開始することに合意しましたので、お知らせいたします。
那須塩原市は、温室効果ガス排出量を令和32(2050)年までに実質ゼロとするため、令和12(2030)年度までに平成25(2013)年度比で50%削減を目標に掲げ、再エネの導入や省エネルギー設備の普及に取り組んでいます。また、再エネの地産地消による資源と経済の地域内循環を目指し、将来にわたり持続可能なまちの構築を進めています。
東電PGは、「2050年におけるエネルギー供給由来のCO2排出実質ゼロ」への挑戦を掲げ、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。
また、那須塩原市と東電PGの2者は、令和3(2021)年に締結した包括連携協定に基づき、「ゼロ・カーボンシティの実現に関すること」「地方創生に係る事業の推進に関すること」について共同検討することに合意しています。
このような取り組みを踏まえ、那須塩原市は、このたびのフィールド実証の趣旨に賛同し、市が保有する施設や用地への蓄電池などの分散型エネルギーリソースの設置をはじめ本事業に協力いたします。
那須塩原市と東電PGは、本事業のフィールド実証を通じて、電力の需要と供給のバランスを考慮した新しいエネルギーデザインに取り組み、国内における再エネのさらなる普及拡大への貢献を目指してまいります。
- ※1
NEDO電力系統の混雑緩和のための分散型エネルギーリソース制御技術開発:
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100237.html - ※2
NEDO事業共同事業者:
東京電力パワーグリッド株式会社、学校法人早稲田大学、株式会社三菱総合研究所、関西電力送配電株式会社、京セラ株式会社、国立大学法人東京大学、中部電力パワーグリッド株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、三菱重工業株式会社の10者
別紙
以 上