株式会社東光高岳における一部製品の不適切検査の総点検結果と当社事業への影響について
2021年9月8日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社グループ会社である株式会社東光高岳(東京都江東区、代表取締役社長:一ノ瀬 貴士、以下「東光高岳」)の小山事業所で製造しているキュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)およびガス絶縁開閉装置(GIS)において、JEC規格※に基づく受入試験(納品に際して行う試験)の一つである部分放電試験を規格と異なる要領で実施し、試験成績書へ記載する不適切検査があったことが、東光高岳の社内調査で判明し、8月27日に東光高岳が公表しております。
※一般社団法人電気学会の電気規格調査会(Japanese Electrotechnical Committee)が定める規格
その後、東光高岳において、同対象製品(C-GISおよびGIS)で同様の不適切検査がないか総点検を行ったところ、JEC規格に基づく受入試験の一つで、新たに主回路抵抗測定を規格と異なる要領で実施し、試験成績書へ記載する不適切検査があったことが判明し、本日、東光高岳が公表しております。
本件について、東光高岳からは、本不適切検査で受入試験における開閉試験前の主回路抵抗測定が未実施だったものの、当該測定以外の測定等で安全・機能・性能を確認していると報告を受けております。また、当社においても、JEC規格に基づき、現地試験の主回路抵抗測定を実施した結果から健全性を確認しており、電気の安定供給に支障はないと判断しております。
当社は、新たに不適切検査が判明したことを重く受け止めるとともに、お客さま、投資家の皆さまをはじめとする関係者の皆さまにご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。当社といたしましても、引き続き、東光高岳に対し、本件の原因究明の報告と再発防止の徹底を求めてまいります。
なお、東光高岳から対象製品が当社に納品されている実績は以下のとおりです。
〇 納品実績(8月27日に公表した対象製品と同様)
機種 | 納品実績 |
---|---|
72/84kV キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS) 製造年2000年~2021年 |
対象なし |
72/84kV ガス絶縁開閉装置(GIS) 製造年1997年~2021年 |
517回線 |
120kV、168kV ガス絶縁開閉装置(GIS) 製造年1994年~2021年 |
25回線 |
<参考>
以 上