スマートメーター設置工事に関する不適切な業務処理について
2021年6月16日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社は、2014年4月より当社サービスエリア内においてスマートメーターの設置を進めており、2021年3月末時点において、一部取替作業が困難な場所などを除く全ての世帯・事業所に約2,840万台を設置した旨を2021年5月7日にお知らせいたしました。しかしながら、取替作業が困難な場所であるか否かの確認が行われずに、設置困難として業務処理されたものが約300台あることを社内調査により確認しましたので、お知らせいたします。
具体的には、当社が実施しているスマートメーター設置工事の過程において、当社社員が、2021年3月末の時点で、お客さまに対して、取替作業が困難な場所であるか否かを確認するための架電や文書郵送による工事の事前通知を行っていないにも関わらず、事前通知済みと社内に報告し、設置困難として不適切に業務処理されたものが約300台あることを社内調査により確認したものです。
現在は、約300台全てのお客さまへ工事の事前通知を完了しており、工事に関する調整を開始しております。また、社内調査により他に同様の不適切な業務処理が無いことを確認しております。
本件は、以下の点が大きな要因と考えております。
・当該社員が業務目的を十分に理解していなかったことに加えて、2021年3月末の時点で工事の事前通知を行わなくても法令違反になるものではないことから、業務繁忙などで工事の事前通知が滞っていた状況や応援などの相談を上司や他のメンバーに行わなかったこと。
・組織的にも当該社員に対する業務状況の確認などへの関与が薄く、実態を把握しなかったため、当該社員の業務状況を十分に確認しておらず、また、本社への応援要請や組織内での応援体制構築を行わなかったこと。
当社は、今後、スマートメーター取替作業の目的・重要性などを改めて周知するとともに、事業所内における管理者のマネジメント方法の改善に加え、事業所訪問による職場環境・業務状況の確認や事業所と本社間および事業所内における意見交換の機会の増加などを通じて事業所の実態を把握し、実態にあわせた業務設計の見直しなどを実施することで、再発防止に取り組んでまいります。
以 上