需給実績データ提供システムの不適切な取り扱いについて
2021年3月31日
東京電力パワーグリッド株式会社
当社は、2016年4月の分社化時、東京電力グループ※1の電力需給実績を閲覧する「需給実績データ提供システム※2(以下、本システム)」の管理を旧東京電力株式会社から承継し、分社化以降も東京電力グループ全体で継続して利用してまいりました。
この度、既に東京電力グループと受給契約が解消されている5箇所の発電所における発電実績情報について、東京電力グループ社員が本システムを通じて閲覧可能な状態にあったことを2020年11月18日に確認し、原因および対策について取りまとめたことから、お知らせいたします。
本件は、本システム内のデータ管理に係るルール整備が不十分であったため、本来発電事業者と受給契約が終了した後は、本システム上で発電事業者の情報を削除すべきだったところ、契約状況が更新されていなかったことから、最長のもので2016年4月から約4年7ヶ月の間、本システムを利用している東京電力グループ社員が閲覧可能な状態であったものです。
本件を確認後、ただちに本システム自体を停止する措置を講じております。
また、東京電力グループ社員が閲覧可能な状態にあったものの、5箇所の発電所における発電実績情報は閲覧等していないことを確認するとともに、当該発電事業者の方々にもご説明しております。
当社は、ネットワーク運営の中立性・公平性を確保するために、引き続き、取り扱う情報の的確な管理に努めてまいります。
- ※1
東京電力グループ
東京電力ホールディングス株式会社および各基幹事業会社(東京電力フュエル&パワー株式会社、東京電力リニューアブルパワー株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社)のことを指し、当社を除く。 - ※2
需給実績データ提供システム
サービスエリア内の需要実績や発電事業者の発電実績等が集積されているシステムであり、当社が需給予測や分析、発電事業者からの問い合わせ対応等に活用している。なお、本システムは2021年4月に廃止予定。
以 上