【掲載年月日:2021年2月11日】
「常磐もの」を熟知した料理長が腕をふるう名店
福島県産食材を贅沢に使った料理で店長と対談!
2020年11月4日に取材
福島県は冬の食卓を彩る食材の宝庫。旬を迎えたお魚は、身が締まり脂ものって、食べたくなる季節ですよね。その中で水産関係者の間で高く評価されている「常磐もの」を味わえるのは、今回お伺いした東京・新橋の「ピアシス 新橋店」さん。店長と料理長は、福島の生産者との交流が深く、魚に限らず野菜、牛肉、豚肉、お米に日本酒など幅広く福島の食材に精通しています。食材の美味しさを知っているからこその素材を活かした絶品料理を楽しめます。今日はピアシスの店長さんと、日本酒を飲みながら福島への思いと食材について語り合いました。
仲間を助けたい想いが福島食材の応援に繋がった
「ピアシス新橋店」の店長田中さん、目に飛び込んできたのが「福島酒援」の文字が入ったコースターですが、福島とはどんな繋がりがあるのですか?
「福島酒援(しゅえん)」は「福島支援(しえん)」とかけています。お仕事でつながっていた福島の同業の方が震災に遭われたことから、とにかく何かお手伝いできないかという思いから始めました。
仲間を助けたいという、純粋な気持ちからなのですね。
そんな中、津波の被害に遭われた酒屋さんを知って、お酒を買って少しでも助けになればと。その考えにうちの社長も賛同し、福島を応援する取り組みをお酒から本格的に始めました。
それで「福島酒援」なんですね。そこから福島全般の食材を使うようになったのですか?
はい。まずは酒蔵のお酒を買うことからスタートしました。始めはお酒をお店に送ってもらおうとしましたが、東京の面識のない人には簡単に売ってもらえませんでした。
地元生産者との交流で福島食材の魅力を再発見
それならばと福島の酒蔵に自ら赴き、蔵元さんと直接お話して交流を深めていきました。それで信頼してくださって。そこからどんどん広がっていき、野菜農家さんや畜産農家さんなど、福島の食材に関わる方たちと幅広く繋がっていきました。
地元生産者さんと親睦を深めたことで、福島産の食材の良さを知ったのですね。
はい、福島にはこんなに美味しい食材がたくさんあると知って驚きました。今では野菜など良い食材が採れると、生産者さんがお店に直接送ってくれるんです。お店の前に段ボールがいつの間にか積まれていることもあります(笑)。
優しさが嬉しいですね。そうするとその日によって、入る食材が違うのですね。
なので料理長は、その日に入った食材に合わせて毎日メニューを変えていますよ。
料理長曰く「旬のメヒカリはふっくらとし、身も骨も柔らかい」
「常磐もの」の鮮魚も、福島の漁港から直接仕入れているのですか?
はい。料理長が豊洲市場の仲買人などを通じて、小名浜などの漁港から直接仕入れてもらっています。福島の市場とやり取りして送ってもらうこともあります。今日は「ヒラメのお造り」と「から揚げにしたメヒカリ」をご用意しました。ヒラメは料理長特製の柚子胡椒ポン酢ジュレを付けて、召し上がってみて下さい。
「常磐もの」のヒラメの美味しさは料理長も太鼓判
身がプリプリしていて、程よい弾力がありますね。柚子胡椒ポン酢ジュレがさっぱりした口あたりで合う!!
ひらめの骨はおせんべいにしたので食べられますよ。から揚げにしたメヒカリは、脂がのって身に厚みがあります
先ほど拝見したメヒカリはから揚げに調理
メヒカリは福島県民にとって、絶対外せないお魚ですよね。
これからの季節は、アンコウやアナゴ、イシモチや鰆など旬の「常磐もの」もオススメです。
福島は焼酎やウイスキー、ワインなども美味しく、当店でも扱っていますよ。私は福島県公認の「福島酒アンバサダー」に任命されていますので、福島のいろんなお酒もぜひ飲んでほしいですね。
さらにヒラメは追加で、ポアレにしていただきました。
福島県の酒蔵応援企画
「第2回福島酒援ライブ ふくしまの酒まつり・味噌醤油まつり」を開催。
【開催概要】
配信日時:2021年2月27日(土) 午後6時~午後8時配信
スペシャルゲストにデーモン小暮閣下を迎え、多数アーティストが出演するリモートライブイベント。
チケットは下記のサイトにて発売中(申込〆切2/20)
https://fukushimashuenlive.com
お知らせ
「ふくしま市場」ではお魚をはじめ、福島関連商品が購入可能。