電気の特性
電気の発見から特性がわかるまで
電気は、物質の中を流れることによって、発熱、発光などの現象をもたらすエネルギーの一形態です。
電気の力に、最初に気が付いたのは、紀元前600年ころのギリシャ人といわれます。首飾りの琥珀が埃など軽いものを引きつけることを知り、琥珀に不思議な力があると考えました。
その正体が静電気の力だということは、16世紀になってやっとわかりました。「電気とはいったいなんだろう?」静電気の発見のあと、多くの科学者が電気の研究に取りくみました。
「電気にはプラスとマイナスがある」
「雷も電気の一種だ」
少しずつ電気のことが分かるようになりました。
19世紀、電池の発明で電気学は急速に進歩を遂げます。電気が光と同じスピードで伝わることも証明されました。19世紀の末に電子が発見され、いろいろな電気の現象は、電子の移動によって起こることがわかりました。
電気は需供バランスで品質を担保
発電によって電気をつくりだすことはできますが、つくった電気は貯蔵できません。発電量と消費量が等しくなるように、バランスをとることが大切です。このバランスが崩れると、電気の品質である周波数を保てなくなってしまいます。周波数を一定にするために、時々刻々と変化する電気のご使用状況に応じて、発電出力を調整することを、電気事業者は行っています。