【掲載年月日:2020年12月18日】

「常磐もの」を求めて鮮魚店へGO!
ギフト大賞を受賞した話題の商品とは!?

12月1日に取材

寒い冬の日は、お家で美味しいものを食べて、ほっこり過ごしたいですよね。そこで今回は上質なお魚が買える、福島県いわき市にある「海産物専門 おのざき 平店」さんに伺いました。いわき市の沖合にある常磐沖は、寒流と暖流がぶつかる潮目で、お魚などの餌が豊かな漁場なのです。そこで獲れた海産物は「常磐もの」と呼ばれ、質が良くて美味しいことから、市場では高値で取引されているとか。そんな美味しいお魚や加工品が並ぶ店内は、まるで市場のように活気に満ち溢れていました!

豊かな漁場で獲れた新鮮なお魚がいっぱい

「海産物専門 おのざき」の小野崎さん、店内が市場みたいに活気づいていて、なんだかワクワクしてきました。いろんな種類のお魚が並んでいますね。
ここから一番近い沼ノ内漁港では、アカムツと鯛などがよく獲れます。
特に「常磐もの」として有名なお魚を教えてください。
今からの時期は地元でもよく食べられているメヒカリ。15㎝ほどの小さいお魚ですが、唐揚げが人気で、当店では頭をカットして作りやすいように販売しています。「常磐もの」は皮が薄く脂がのっていて、骨まで食べられます。あとはサンマ、ヒラメ、そしてカレイの中でも柳ガレイが有名ですね。
柳ガレイは福島ならではですよね。
干物にしていますが、皮目に脂が乗っていて本当に美味しいですよ。この美味しさは、実は震災によって改めて再認識できたのですよ。
それはどういうことですか?

震災をきっかけにお魚の美味しさを実感

魚の種類も豊富で漁獲量も多く、震災前はそれが当たり前のように思っていました。しかし震災後は漁が出来ない時期もあり、他県の魚を取り扱うことに。そこで初めて福島の魚が本当に美味しいことに気づかされたのです。
味の違いがあったのですね。
はい。柳ガレイを例に出すと、身の厚みや脂の乗りが全然違いますね。こんなに美味しいお魚が今までは普通に獲れていたと、福島の海の豊かさを知ることになりました。
自然の恵みは、本当に大切ですよね。
当時は水産加工場も大変でした。何とかできないかとみんなで知恵を振り絞って、どこかでイベントがあれば商品を持って出向いていましたね。震災前から当店では「厚揚げソフトかまぼこ」は販売していましたが、特にこの商品をとにかく売りたい思いで走り回りましたよ。
思い入れがある商品なのですね。
結果「日本ギフト大賞2016」を受賞しました。今では福島の物産館で発売され、メディアにも取り上げられることも多くなり、全国の方にも親しまれる商品となりました。

地元では大切な人へ美味しいお魚を贈る習慣が

地元では自分が食べて美味しかったお魚を贈る習慣があります。地域と海産物とはとっても密接で、美味しいと思ったものを誰かに食べてもらいたい、そういう想いがあります。それと同じで「厚揚げソフトかまぼこ」も美味しさを認められて、地元で贈られるようになりました。
それは素敵な贈り物ですね。先ほど買い物に来ていたお客さんも、先日買ったサンマが美味しくて、今日は友人に贈るために買いに来たと言っていました!
地元では魚は大切な存在なのですよ。
先ほど店内で見たのですが、サンマのみりん干しも有名ですか?
はい、いわきが発祥の地とされているんです。水揚げされた新鮮なサンマを開きにして特製ダレで漬け込んでいるので美味しいですよ。ほかには白河市にある高麗屋(こまや)のキムチのタレと白菜キムチをセットにした、あんこうキムチ鍋セットも販売しています。
福島では本当にいろんな海産物が獲れて、「常磐もの」は質が良く美味しいお魚として知られている意味が分かりました。

店舗情報

海鮮物専門 おのざき 平店
〒970-8026 福島県いわき市平正内町80-1
電話番号:0246-23-4174
営業時間:8:30~19:00
http://onozaki.net/

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「ふくしま市場」ではお魚をはじめ、福島関連商品が購入可能。

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