基本的な耐震設計
原子力発電所は、徹底した地質調査や過去に発生した地震の調査などから考えられる最大の地震に耐えられるよう設計しています。
特に重要な建物や構造物は地震の揺れに強い剛構造としたうえ、その基礎を頑丈な岩盤の上に直接設置して地震による揺れが小さくなるように建設しています。
地質調査
発電所周辺の地下構造や断層の活動について確認するため、地質調査を行いました。
地質調査は、起震車による地下探査、ボーリングによる地質調査、調査船による海上音波探査、立坑による断層調査、GPS測量、航空写真測量など、さまざまな調査方法で実施し、国の新しい耐震設計の指針に基づき、発電所周辺の活断層を評価しました。
それらの活断層のうち、発電所に与える影響の大きい活断層として、海域の「F-B断層」、陸域の「長岡平野西縁断層帯」による地震を選定し、基準地震動を策定しました。
活断層 | 断層長さ | 地震規模 | 傾斜角 | ||
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F-B断層 | 約36km | 36km | M7.0 | 南東傾斜 35° |
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長岡平野西縁断層帯 | 角田・弥彦断層 | 約54km | 91km | M8.1 | 西傾斜 50° 35° |
気比ノ宮断層 | 約22km | ||||
片貝断層 | 約16km |
その他検討
強固な地盤の上に建設
原子力発電所は、堅固な地盤(岩盤)の上に設置しています。
堅固な地盤での揺れは、一般の建物が建つ表層地盤と比べて揺れが伝わりにくくなっています。
強い地震を検知すると自動停止
原子力発電所は、強い地震により設定値以上の揺れを感知すると制御棒を挿入して原子炉を自動的に停止させます。
福島第一原子力発電所事故の際も、地震発生後、原子炉は自動停止しました。