発電所長あいさつ
柏崎刈羽原子力発電所長の稲垣 武之(いながき たけゆき)です。
私は、福島第一原子力発電所事故当時、復旧班長として現場の事故
収束にあたりました。そこには多くの反省と教訓があり、ここ柏崎
刈羽原子力発電所にもそれが活かされています。
福島第一原子力
発電所事故を踏まえた新しい規制基準に基づく設備の多様化・多層
化を図るとともに、過酷事故を想定した訓練を繰り返し行うことで
安全性を高めています。
核物質を扱うものとして、セキュリティ面での対策も強化してきま
した。生体認証装置やセンサー類の刷新・改良など設備面における
対策だけでなく、日々の行動観察による指摘・改善など運用面での
強化も行っています。
このような発電所における取り組みを日々、より良いものにしてい
くためには、日頃からのコミュニケーションがベースとなります。
発電所で働くすべての皆さんが自身の仕事に誇りを持ち、笑顔で
活き活きと働けるよう、就任以来、挨拶運動や対話会などを幅広く
展開してきました。
加えて、発電所としての “目指す姿”や“決意・約束”を「柏崎刈羽
原子力発電所の志」としてまとめ、発電所で働くすべての人々の
拠り所として共有しています。
引き続き、「安全性の追求に終わりはない」という考えのもと、
発電所で働く一人ひとりが、自分たちの発電所をより良くしていき
たいと意識し、常に改善を重ねることで安全性を向上し続けていきます。
常務執行役 柏崎刈羽原子力発電所長
稲垣 武之