虎ノ門一丁目地区再開発エリアにおけるエネルギー供給の開始について
2020年1月21日
森ビル株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社
森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻󠄀慎吾)と東京電力エナジーパートナー(東京都中央区、代表取締役社長:秋本展秀)は、共同で虎ノ門エネルギーネットワーク株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中島慶治)を設立し、東京都港区虎ノ門を中心とした3地区※1の再開発事業において、効率的なエネルギー利用や防災性の高いエネルギー(電力・熱)供給を実現するための準備を進めてまいりました。
このたび、これら3地区のうち、「虎ノ門一丁目地区(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)」において、以下の特徴を備えたエネルギーの供給を開始しましたので、お知らせいたします。
1.人工知能(AI)技術を活用した効率的なエネルギー利用を実現
人工知能技術を活用した統合エネルギー管理システムを導入することで、外気条件・排熱の利用等を考慮した高効率な電力・熱製造を行うとともに、ビルの中水熱等の未利用エネルギーの有効活用、隣接する地点間の電力・熱融通を行います。このように、エネルギーを効率的に利用することで、一般的な熱供給と比較して、CO2の排出量を20%削減することが可能となります。
2.独自の配電網等による防災性の高いエネルギーネットワークを構築
エリア全体の要となる電力配電網(登録特定送配電事業※2)や熱供給導管を敷設し、広域送配電系統から独立した独自のネットワークを構築します。
さらに、大型ガスコージェネレーションシステム※3等の最新鋭の自家発電システム、大規模水蓄熱槽・排熱利用設備を活用した熱製造システムを導入することで、大規模災害が発生した場合においても、都市機能や経済活動を維持するために必要な電力・熱を1週間程度、供給し続けることが可能となります。
<エネルギー供給システムの概念図>
以 上
- ※1 虎ノ門周辺における再開発事業(3地区)
- ※2 特定の供給地点において、送配電設備を維持、運用し、電気の託送および小売りを行う事業。
- ※3 都市ガスを燃料に発電し、同時に発生する熱エネルギーを空調等に利用するシステム。