国内最大規模の植物工場を運営する合弁会社の設立について
2019年3月25日
東京電力エナジーパートナー株式会社
芙蓉総合リース株式会社
株式会社ファームシップ
東京電力エナジーパートナー株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:川崎敏寛、以下「東電EP」)と芙蓉総合リース株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:辻田 泰徳、以下「芙蓉リース」)、株式会社ファームシップ(東京都中央区、代表取締役:北島正裕・安田瑞希、以下「ファームシップ」)は、葉物野菜を中心とした工場野菜の生産・販売事業を行う合弁会社の設立について、本日、基本契約を締結いたしました。
今後、本年4月に会社を設立し、2020年春頃の操業開始を目指します。
合弁会社は、静岡県藤枝市において、工場内部をクリーンかつ植物の生長に最適な生育環境に制御する完全閉鎖型・人工光型の植物工場を運営し、レタスを中心とした葉物野菜を生産する予定です。本工場の生産量は、1日あたり約4トンを予定しており、単一の植物工場としては現時点において国内最大規模の生産能力になります。生産された野菜は、主に関東・中部・関西エリアにおける、弁当や惣菜を製造する食品加工工場やスーパーマーケット等の小売店向けに出荷することを予定しております。
天候の影響を受けない植物工場は、野菜の出荷量・品質・販売価格の安定化や、無農薬栽培による食の安全の担保等、日本の農業が抱える社会的課題を解決できる新たな取り組みとしても注目されております。
そのような中で、東電EPはこれまでのエネルギーソリューションに加えて、お客さまへの新たな課題解決や価値の提供に繋げられること、芙蓉リースは戦略分野であるエネルギー・環境分野の強化にあたり、エネルギー設備投資や成長が見込める事業であることから、かねてより植物工場事業に着目しておりました。
両社はESCO事業※およびエネルギー供給サービスで既に協力関係にありましたが、その後、植物工場事業を検討していく中で、様々な企業と植物工場に関する事業開発や業務提携の実績があるファームシップを加えた3社にて、各社が有する強みを活かして最適な植物工場事業の運営体制を構築できるものと判断し、合弁会社を設立することで合意に至りました。
各社の強みとしては、東電EPは省エネ技術をはじめとしたエネルギーコスト削減の設備運用ノウハウおよび食品加工工場等との営業ネットワーク、芙蓉リースは金融事業を通じて蓄積したファイナンスソリューション力およびマネジメント力、ファームシップは植物工場の事業運営における生産・流通・人材育成等の全般におけるノウハウを有しております。
東電EP、芙蓉リース、ファームシップの3社は、合弁会社の事業を通じて、安心・安全な品質の野菜を安定的に供給することにより、社会的な課題・ニーズの解決、国内農業の安定的かつ持続的発展に貢献してまいります。
※Energy Service Company事業の略で、エネルギーコストや効率改善に関する一切の業務をお客さまに代わって行い、そこで削減されるコストを保証するサービス
<工場の概要>
・所 在 地 : 静岡県藤枝市
・延床面積 : 約9,000m2
・竣工年月 : 2020年春頃(予定)
・生産野菜 : レタス
・生産能力 : 1日あたり約4t(フル稼働時)
植物工場事業のイメージ
以 上