「岳南鉄道線軌道敷を活用した地域電力事業」の実現に向けた事業計画の策定に関する協定の締結について
2017年7月6日
富士市
東京電力エナジーパートナー株式会社
JFEエンジニアリング株式会社
静岡ガス株式会社
テス・エンジニアリング株式会社
本日、富士市と東京電力エナジーパートナー株式会社(以下、東電EP)、JFEエンジニアリング株式会社(以下、JFEエンジ)、静岡ガス株式会社(以下、静岡ガス)、テス・エンジニアリング株式会社(以下、TESS)の5者(注1)は、「岳南鉄道線(注2)軌道敷を活用した地域電力事業(以下、本事業)」の実現に向けた事業計画の策定に関する協定を締結いたしました。
平成27、28年度の2年間、富士市は、岳南鉄道線のインフラを活用した地域エネルギー供給事業の可能性調査(注3)を実施し、平成29年4月に本事業に係る共同事業者の募集を行っておりましたが、平成29年6月2日、東電EPを代表とする4社(東電EP、JFEエンジ、静岡ガス、TESS)によるグループ提案を採択したことから、このたび、富士市を含めた5者により、本事業の実現に向けた事業計画の策定を進めることとなりました。
今後5者は、平成29年度末を目途に本事業の実現性の判断をしていくとともに、本事業を通じて、官民連携で地域に寄り添った付加価値の高いエネルギーサービスの実現を目指してまいります。
1.目的および事業概要
3E(環境性Environment、経済性Economic Efficiency、供給安定性Energy Security)に優れたエネルギー供給の実現、分散型電源の普及、公共交通インフラの活用を目的とし、岳南鉄道線軌道敷に地域エネルギーインフラ(コミュニティグリッド)を設置し、分散型電源等の地産電源を地域に供給いたします。
【対象地域】
岳南鉄道線の吉原本町(よしわらほんちょう)駅周辺~比奈(ひな)駅(約4.1㎞)周辺を中心に本事業の検討を行います。
2.各者の役割
富士市は、先進性・特殊性の高い本事業に関して、需要家の方々を含めた事業関係者の皆さまとの調整を行います。また、共同事業者が実施する各種検討・現地調査等の支援を行います。
共同事業者は、各社がエネルギー関連事業で培ったノウハウを有効に活用し、エネルギー供給、コミュニティグリッド等の設備設置、BCP向上を目的とする分散型電源の設置等について検討いたします。
具体的には、東電EPは本事業の事業計画のとりまとめを行い、エネルギー供給(電気)およびコミュニティグリッド等の設備設置の検討、JFEエンジおよびTESSは分散型電源の設置および分散型電源からのエネルギー供給(熱/電気)に係る検討、静岡ガスは分散型電源への都市ガス供給の検討を実施してまいります。
3.今後のスケジュール
平成30年2月下旬までに事業計画を策定し、同年3月末(平成29年度末)に事業の実現性評価を行います。その後、実現性があると判断した場合、平成30年度より法人の立ち上げ、必要設備等の設置を行い、平成32年度からの事業開始を目指します。
<参考>
以 上
注1:・富士市(富士市長:小長井義正)
・東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:川崎敏寛)
・JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大下元)
・静岡ガス株式会社 (本社:静岡県静岡市駿河区、代表取締役社長:戸野谷宏)
・テス・エンジニアリング株式会社(本社:大阪府大阪市淀川区、代表取締役社長:髙崎敏宏)
注2:岳南電車株式会社が運行する静岡県富士市内の吉原駅と岳南江尾駅を結ぶ鉄道路線
注3:富士市がプロジェクトマネージャーを務め、岳南電車株式会社、日本電気株式会社、株式会社ヒラテ技研の4者で実施した調査