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2015年4月10日から20日にかけて、原子炉格納容器の中に溶け落ちた燃料の位置や形状を探るための事前調査として、事故を起こした格納容器内部に初めてロボットを投入し、格納容器内部の様子をロボットが捉えました。日本の技術を結集したロボット。この調査により、内部の映像や放射線量、温度など、貴重な情報を得ることができました。
今回のロボットの投入は、前人未到の挑戦であり、調査を通じて貴重なデータが得られていることについては、今後の廃炉作業を行う上で大きな一歩と考えています。今回得られたデータをひとつひとつ積み上げて、廃炉作業に活かしてまいります。
※この調査は、国際廃炉研究開発機構(IRID)にて、「原子炉格納容器内部調査技術の開発」における1号機原子炉格納容器内部調査の実証試験として実施したものです。
格納容器底部に通じる開口部付近には障害物などは見られず、今後予定されている燃料デブリの調査ルートとして活用できることがわかりました。
各調査ポイントの温度、線量情報を取得しました。
放射線量は当初の想定よりも低く、これにより、予定よりも長時間にわたる調査を実施することができました。
格納容器内のさまざまな設備に大きな損傷は確認されませんでした。
・空調設備(HVH) ・再循環ポンプ(PLRポンプ)の配管 ・ペデスタル壁面 ・再循環ポンプ(PLRポンプ) ・格納容器内壁面
原子炉格納容器の内側を周回して、落下物や障害物、グレーチングの状態を確認しました。
ロボットは2台とも、格納容器内に残置することになりました。ロボットから伸びる残置ケーブルは、今後の調査にも影響がないことを確認しました。
【資料】
© Tokyo Electric Power Company Holdings, Inc.