新潟で働く私たちの思い
~安全対策に終わりはない。様々な状況を想定し、検討に検討を重ねる。

2016/09/20

柏崎刈羽原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故の反省をふまえて、設備の強化・新設に加え、緊急時における対応力の強化に取り組んでいます。第一保全部の土木・建築担当に、仕事に対する思いを聞いてみました。

「自分たちがやってきたことは良かったのか?」何度も何度も考える日々。

柏崎刈羽原子力発電所は、昭和55年に1号機建設担当者と着任し、電力マンとしての第一歩を踏み出した場所です。その後も、6・7号機の建設にかかわったり、中越地震、中越沖地震を経験したりと、私が原子力発電所の技術者として多くの経験を積んだたくさんの思い出がある発電所です。

中越沖地震の時、私は防災関係の業務を担当していました。以前の業務でもある建築の知識を活かしながら建物の復旧やその後の耐震工事にも携わり、普段から「より災害に強い発電所を作っていかなければならない」という気持ちを人一倍持っていたつもりです。

しかし、平成23年3月の福島第一原子力発電所の事故を目の当たりにして、「自分たちがやってきたことはこれで良かったのか?」と何度も何度も、深く考える日々を送りました。

様々な状況を想定して、検討に検討を重ねる。
そのうえで、安全対策を徹底的に実施。

事故の後、私は福島第一原子力発電所の復旧にあたっていましたが、平成27年11月から柏崎刈羽原子力発電所に戻り、再度、建物の地震対策や津波対策に携わっています。

常日頃、私が意識しているのは「安全対策に終わりはない。十分やった、これでいい、はない」ということです。様々な状況を想定して、建物が壊れる可能性がないか、検討に検討を重ねたうえで、安全対策を徹底的に行うことが必要だと考えています。

柏崎刈羽原子力発電所での勤務は、今年で19年目。いわば、私の第二のふるさとです。この地域の方々に、原子力事故による悲しい思いを絶対にさせないという決意と覚悟で、より安全性の高い発電所にすべく、仕事に取り組んでいきます。

 

 

東京電力ホールディングス株式会社
神 悟

柏崎刈羽原子力発電所 第一保全部 土木・建築担当。
1980年入社。東京都東村山市出身。

肩書は取材当時のものです。(2016年6月撮影)

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