新潟で働く私たちの思い
~皆が安全への決意を胸に訓練を重ねていく。
大切なのは「人の力」。

2016/06/21

柏崎刈羽原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故の反省をふまえて、設備の強化・新設に加え、緊急時における対応力の強化に取り組んでいます。現場の部長に、仕事に対する思いを聞いてみました。

「地元にできた最先端の原子力発電所で、学んだ知識を活かして働きたい」その想いが仕事の原点。

昭和50年代、私が工学系の学生だった頃に、柏崎刈羽原子力発電所の1号機建設が進められていました。私の出身は川口町(現長岡市)で、当時、地元に最先端の原子力発電所ができる事に大きな希望と期待を持ったのを覚えています。

東京電力への入社を選んだのは、「最先端の発電所で、自分が学んできた知識や技術を活かして働いてみたい」という思いからでした。入社して最初に配属されたのは福島第一原子力発電所の発電部門で、その後は福島第一や柏崎刈羽で設備の保守・点検の業務を担当し、中越沖地震により停止した発電所の運転再開にも携わりました。

重ねた訓練回数は述べ8,600回以上。人の力を養い、力を発揮できる組織を整えることが私の使命。

福島第一の事故が起きるまで、原子力発電所は何重にも防護されていて安全だと思っていたのに、あのような深刻な事故になってしまった。福島第一で勤務していた17年間で出会った方々やお世話になった皆さんの顔が浮かび、ふるさとからの避難を強いる重大な事故を起こしてしまったことを本当に申し訳なく思っています。

現在、柏崎刈羽原子力発電所では福島第一の事故の反省をふまえ、設備の新設や増強、様々な状況を想定した訓練など、安全対策を進めています。私の部署は、緊急時に消防ポンプ車や電源車を使って原子炉の損傷を防ぎ、発電所内の設備を復旧させる「復旧班」。福島第一の事故以降、約350名の班員が延べ8,600回を超える各種訓練を行っています。

「より安全性の高い原子力発電所にしていく」という思いを全員で共有しながら訓練を重ねて力を養っていくこと、そして、いざという時にその力をしっかり発揮できるように仕組みや組織を整えていくこと。これが私の使命。福島第一の事故の反省を深く胸に刻み、今よりももっと災害に強い発電所にしていくために全力を尽くします。

東京電力ホールディングス株式会社
古田島 智裕

柏崎刈羽原子力発電所 第一保全部長。
1981年入社。新潟県長岡市(旧川口町)出身。卒業まで地元在住。福島第一原子力発電所に17年勤務し、1998年より柏崎刈羽原子力発電所に勤務。

肩書は取材当時のものです。(2016年3月撮影)

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