新潟で働く私たちの思い
~常に改善を重ね、発電所の安全性を高める。この地を、守っていきたい。

2016/06/24

柏崎刈羽原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故の反省をふまえて、設備の強化・新設に加え、緊急時における対応力の強化に取り組んでいます。地元出身の若手技術者に、仕事に対する思いを聞いてみました。

入社1年目で経験した福島の事故。複雑な気持ちが今も鮮明に残る

東北地方で大きな地震が発生し、福島第一原子力発電所が事故を起こしたのは、入社1年目の3月。当時、私は柏崎刈羽原子力発電所の運転員として研修中で、当日は、宿直明けのため自宅にいました。

突然の大きな揺れに、みんな無事か、発電所は大丈夫か、という不安がよぎりました。そして、テレビに映し出された地震や津波の映像を見て、あまりの破壊力に恐怖を感じました。被災した人たちが一人でも多く無事でいて欲しい、福島第一はどうなってしまうんだろうと、いろんな気持ちが入り交じり、胸が張り裂けそうになったことを鮮明に覚えています。

「あいつがいる発電所なら大丈夫」と思ってもらえるように

私は柏崎で生まれ、小中高と野球部に所属し、チームの仲間たちと練習に明け暮れる日々を過ごしてきました。そんなたくさんの思い出がつまった地元、柏崎で働きたいと思ったのが、就職先に東京電力を志望したきっかけです。

福島第一の事故後、柏崎刈羽原子力発電所では、設備の新設や増強と、その操作訓練が始まりました。今、私は発電所の設備を保守点検する業務に携わりながら、事故への対応訓練を日々行っています。

まずは事故を起こさないために備える。それでも事故が起きてしまったときには、拡大を防ぎ被害を最小限に抑える。訓練のたびに改善点を見つけ出し、対策する。そして、さらに訓練を重ねる。もっともっと高い安全レベルを目指していこうという思いで発電所にいる全員が一致団結しているのを日々実感しています。

「発電所で働く自分たちは、この大好きな柏崎を守ることができる」と私は信じています。家族や友達にも「あいつがいる発電所なら大丈夫」と思ってもらえるように、絶対に妥協しないで何事にも真剣に取り組んでいきます。

東京電力ホールディングス株式会社
倉部 和弘

柏崎刈羽原子力発電所 第一保全部 タービン(2・3号)グループ所属。
2010年入社。新潟県柏崎市出身。

肩書は取材当時のものです。(2016年3月撮影)

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