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私が、お応えします。
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所 放射線防護部
作業環境改善グループマネージャー
金濱 秀昭

廃炉の「今」と「これから」作業エリアの安全性向上

「今」の取り組み

Q.現在の発電所構内の放射線量はどうなっているの?

A.事故を起こした1号機から4号機のまわりには、現在も高い放射線量の場所が残っています。このエリアについては今後も引き続き、燃料取り出し作業に向けた工事などにあわせ、ガレキの撤去や、鉄板・しゃへい材の設置などを行い、放射線量を低下させます。その他のエリアでは、1時間あたりの空間線量率(※注1)を5マイクロシーベルト(※注2)以下にすることを目標に除染を行い、安全に作業できるエリアの拡大を進めてきました。その結果、発電所構内の主要な作業エリアで目標の空間線量率を達成しました。今後も必要に応じて除染を進めてまいります。
※注1:空間線量率
対象エリアの空間に存在する、1時間あたりの放射線の量のことです。※注2:5マイクロシーベルト
作業員が受ける被ばく限度の目標を年間20ミリシーベルトとしています。
1時間当たりに受ける線量率を5マイクロシーベルト以下にすることで、年間2,000時間作業を行っても、年間の被ばくを限度の半分の10ミリシーベルト程度にすることができます。
※1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト

Q.構内の放射線量を低減する具体的な方法は?

A.構内の放射線量を低減するために、次のような除染作業を行っています。【表土はぎ】
地面に落ちた放射性物質を取り除くため、5〜10cmの表土をはぎ取っています。【フェーシング】
地面をアスファルトなどで覆い、放射性物質が舞い上がらないようにします。また、フェーシングを行うことで、地下水への放射性物質の浸透を防ぐことができます。【天地返し】
平らで放射線量が比較的低い場所では、地面の表層の土と下の土を入れ替えることで放射線量を下げています。【伐採】
樹木に付着した放射性物質を取り除くとともに、表土はぎ、フェーシング、天地返しの作業を行いやすくするために、樹木を伐採しています。

Q.安全に作業ができるよう、どうやって監視しているの?

A.放射性物質を含んだダスト(※注3)を感知できる測定装置を13箇所に設置し、監視をしています。
また、作業員の方がいつでも放射線量を確認できるよう、構内に約90台の放射線の表示器を設置しています。あわせて、入退域管理施設や免震重要棟に設置した大型ディスプレイでも、構内の放射線量をリアルタイムで確認できます。※注3:ダスト
空気中に浮かんでいる細かいちり・ほこりのことです。

2017年5月現在



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