トップページ > 福島復興へ向けた取り組み > 福島第一・第二原子力発電所の状況 > 東京電力からのお知らせ > 2号機格納容器内には約60cmの水位があり、格納容器内は十分冷却されていることが確認できました
新聞、テレビ、インターネットなどで取り上げられている話題について、東京電力から解説いたします。
平成24年4月5日更新
3月26日に工業用内視鏡を2号機格納容器内に挿入し、格納容器床面から約60cmの高さまで水が溜まっており、水温が48~50℃であること、水面上の雰囲気温度も42~45℃であることが確認されました。当初予想していた水位よりも低く、毎時約9m3も注水しているにもかかわらず、「格納容器内に約60cmしか水がなかった。」という報道があります。しかしながら、重要なことは
・格納容器外側からの推定ではなく、実際に水が溜まっていることを内視鏡を通じて目視できたこと、および外部で校正された温度計で水温が測定できたこと
・溶融した燃料が格納容器内に落下し、冠水されず剥き出しの状態であれば、もっと温度が高い状況であるはずであり、測定された水温および雰囲気温度は、格納容器内が十分冷却できていることを示していること
の2点です。
毎時約9m3も注入した水が、格納容器から原子炉建屋へ、さらに原子炉建屋からタービン建屋へ漏えいしていることは事実ですが、各建屋から地下水への漏出はありません。東京電力としては、引き続きタービン建屋から漏えい水を回収し、放射性物質や塩分などを除去した上で再度原子炉へ注水するという循環注水冷却を安定的に運用し、冷温停止状態を確実に維持していきます。今後は、ロボットによって原子炉建屋地下1階トーラス室の損傷状況を確認したり、建屋間止水工事の工法を検討したりしながら、漏えいの抑制を行っていく予定です。
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