火力発電

最終更新日:2010年3月31日

火力発電は、需要の変動に柔軟に対応することができ、電力供給の中心的役割を担っています。当社では、たゆまぬ技術革新を背景に、新しい技術の開発や環境対策に取り組んでいます。

火力発電所では、燃料確保の安定性や経済的調達、環境対策などの面から、硫黄分を含まないクリーンなエネルギーであるLNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)、そして重油、原油、NGL(天然ガス液)といった石油系燃料や石炭など幅広い燃料を使用しています。

火力発電のしくみ

一般的に火力発電は、化石燃料を燃やし、水を蒸気に変えるボイラーと蒸気タービン、発電機を組み合わせたシステムです。

一般的な火力発電(LNG火力)のしくみ

コンバインドサイクル発電(CC発電)

コンバインドサイクル発電は、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた発電方式です。圧縮した空気の中で燃料を燃やして燃焼ガスを発生させ、その膨張力を利用して発電機を回すガスタービン発電とその排ガスの余熱を回収して蒸気タービンを回す汽力発電を組み合わせ、最新鋭の従来型LNG火力の43.2%を上回る47.2%の高い熱効率を得ることができます。

コンバインドサイクル発電のしくみ

改良型コンバインドサイクル発電(ACC発電)

ACC発電は、コンバインドサイクル発電をさらに発展させ、省エネルギー、機動性、信頼性、環境適合性の飛躍的向上を実現した発電方式です。

主体となるガスタービン入口の燃焼ガスの温度を1,100℃級から1,300℃級に高めることで、ガスタービン単体の高効率化、高出力化が図られます。さらにガスタービンからの排ガスの温度も上昇するので、蒸気タービン部分では一度タービンを回した蒸気を再度加熱して使用する再熱サイクルを組み込むことが可能となります。その結果、蒸気タービンの効率向上も図ることができ、ACC発電の熱効率は54~55%に達します。

ACC発電のしくみ

1,500℃級コンバインドサイクル発電(MACC発電)

ACC発電を基本として、ガスタービン入口温度をさらに高温化した高効率・大容量の発電方式です。ガスタービン耐熱材料の開発、ガスタービンの蒸気冷却などの技術革新により、1,500℃級まで高温化することで、約59%の熱効率を実現します。


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