最終更新日:2010年3月31日
水力発電は、自然の力を利用し、CO2を排出しない発電方式で資源の少ない日本の純国産エネルギーとして活躍しています。電力需要にあわせてすばやく対応できる電源です。
水力発電のしくみ
水力発電所では高い所から水が流れ落ちるときの力を利用し、水車を回して電気をつくっています。発電方式について、水の利用面からご紹介します。
水の利用面
揚水式
昼間の電力需要のピーク時に活躍する発電方式で、主に地下につくる発電所と、これをはさむ上と下の2つの調整池からなります。電気の需要が多い昼間に上部調整池から下部調整池に水を落として発電し、発電に使った水は下部調整池に貯めておきます。
一方、電気の需要が少ない夜間に下部調整池から上部調整池に水をくみ上げ、ふたたび昼間の発電に使うというように、一定量の水を繰り返して使用します。
流れ込み式
川の水をそのまま利用する方法です。豊水期(川の水が豊富な時)と渇水期(川の水が少ない時)の水量変化により発電量が変動します。
調整池式
取水ダムを大きくしたり、水路の途中に調整池をつくることにより水量を調節して発電する方式で1日あるいは数日間の発電量をコントロールすることができます。
貯水池式
調整池より大きな貯水池に雪どけ水や梅雨、台風の雨水などを貯め、渇水時にも利用します。