【掲載年月日:2019年7月26日】
「旬を迎えて、夏の長い期間楽しめる福島の桃は、特に美容に気を使っている女性におすすめです」
暑い夏の健康維持と美肌効果があると言われている栄養が、桃には多く含まれています。
管理栄養士の国家資格を持ち、美容栄養学の専門家でもある宮﨑さんが絶賛する桃の力。
そのおすすめポイントを、『食べ物によって血液がきれいになることで、心と体がきれいになる』と多くの人に発信しているプロの視点から教えていただきました。
美肌につながる栄養がいっぱい!
「桃が素晴らしいのは、ビタミンCとE、ペクチン、カテキンやカリウムなどが豊富に含まれていることです」
■ビタミンC/ビタミンE
「桃に含まれるビタミン類は、食事摂取基準による1日に必要な量を考えると、とても重要です!」
ビタミンCはコラーゲンをつくるのに不可欠な栄養素。
ビタミンEは、その抗酸化作用で皮膚や血管の老化を防ぐ、アンチエイジング効果が注目されるビタミン。
肌にハリをもたせたり、シミ予防などの美肌効果も期待されているのは皆さんもご存知ですよね。
「ビタミンCは体内で合成されませんし、ビタミンEも一緒に摂取できる桃は、素晴らしいです」
ビタミンCは、ビタミンEの活性酸素を除去する働きも活発にしてくれるそうなので、その相乗効果に期待大です!
■ペクチン
「ペクチンは水溶性の食物繊維。食べ物の余分なカスを絡め取って便の排泄を促し、腸の働きを整えます。美腸の面からも欠かせない成分です」
便秘になると、ガスや老廃物が腸に溜まって再吸収され、血中に溶け込んで全身を巡ります。
汚れた血液が毛細血管まで運ばれて血行が悪くなる。
肌はくすみ、口臭や体臭の原因にもなるのだそうです。
「肌は腸を映す鏡、とも言われるくらい、美肌には美腸が必要なんです」
今注目の「第7の栄養素」!
「桃の皮にはカテキンが多く含まれています。カテキンは第7の栄養素といわれ、抗酸化作用があり、老化防止やアンチエイジングに効果がある、いま注目されているファイトケミカルのひとつなんです!」
第6の栄養素といわれる食物繊維。第7の栄養素といわれるファイトケミカル。
その両方が摂れる桃は、本当に女性の味方なんですね。
今が食べ頃、福島の桃!
盆地が多い福島県。盆地特有の夏の暑さと強い陽射しが甘さたっぷりのおいしい桃をつくります。
果実に袋をかけない栽培方法が主流で、太陽の光を十分に受けた桃は、さらに甘みが強くなります。
「厳しい検査でどの産地よりも安全・安心が考えられているのでは」と福島の桃の魅力を話してくれる宮﨑さん。
「種類が多くて、6月から9月まで旬の時期を長く楽しめますよね。いろいろな味を食べ比べられるだけではなく、旬のものは栄養がたっぷり詰まっているので、そういう面でも旬が長い福島の桃はいいですね」
また、桃に含まれるカリウムには、余分な塩分を体内から排出するという役割があるとのこと。
ついつい塩分を摂りがちになってしまう暑い夏に旬を迎えて、その時期も長い福島の桃は、暑いこの時期に最適のフルーツとすすめてくれます。
「ビタミンEを含むアーモンドミルクや豆乳などを使った冷製スープに桃の果肉を入れて、美肌にもいい、夏らしい前菜としていただくのもいいと思います」
「美容にもいい。健康にもいい。すぐに吸収されてエネルギーとなる果糖も多い。
品種もいろいろあって、それぞれの味を楽しめる福島の桃は、この夏、ぜひ皆さんに食べていただきたいですね。
特に美容に気をつかっている女性にはおすすめです!」
子供の頃、おばあさんが桃を出してくれる夏休みが待ち遠しかったという宮﨑さん。
福島の桃について話していただいたその目は、子供のようにキラキラ輝いて見えました。
ビューティーヘルス協会 管理栄養士 宮﨑綾子
農家の家で生まれ育ち、果物とともに育つ。食に幼い頃から関心を持ち、栄養士免許取得後は公立小学校にて約1000食の献立作成·大量調理の現場監督、食中毒防止のための衛生管理、食物アレルギー児童へのカウンセリング、児童への食育指導・授業を経験。管理栄養士免許取得後、栄養士養成施設の短期大学にて食品化学・食品学の大学教授の助手も務める。独立後は「食はカラダをデザインする」をテーマに心と体が美しくなる情報をブログで発信しながら、レシピ作成・Webマガジンのコラム執筆・テレビ出演・セミナー開催・商品開発など多岐にわたり活動中。 【資格】美肌食マイスター/美容栄養学専門士/美腸プランナー3級