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私が、お応えします。
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所 水処理土木部
水処理土木第二グループマネージャー(取材当時)
渡邊 敏幸

廃炉の「今」と「これから」 陸側遮水壁

「今」の取り組み

Q.「陸側遮水壁」のしくみを教えて

A.建屋の周囲に深さ約30メートルの穴を掘って凍結管を埋め、マイナス約30度の冷却材(塩化カルシウム水溶液)を循環させて周囲の土壌を凍らせます。

Q.「陸側遮水壁」の信頼性は?

A.「陸側遮水壁」の地盤凍結工法は、下水道やトンネル工事などで使われている技術です。日本では1960年代からはじまり、これまでに約600件の実績があります。

Q.「陸側遮水壁」の利点は?

A.「陸側遮水壁」には次のような利点があります。 ● 粘土など他の材質より遮水性にすぐれている。
● 土の中にはさまざまな配管があるが配管などの隙間を埋めるように凍結されることから遮水性が確保できる。
● 大型重機などを使わないので、狭い場所でも工事ができる。
● 電源トラブルなどのアクシデントがあっても、凍土が溶けるには約2ヶ月かかるので、その間に対応できる。
● 解凍後は元の状態に戻るため、自然や環境にやさしい。

2017年3月現在

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