インドネシア共和国におけるグリーン水素・グリーンアンモニア実証研究に関する共同開発合意の締結
2023年12月15日
Pertamina Power Indonesia
東京電力ホールディングス株式会社
Pertamina Power Indonesia(以下、「PPI社」)と東京電力ホールディングス株式会社(以下、「東電HD」)は、インドネシア共和国(以下、「インドネシア」)におけるグリーン水素・グリーンアンモニア実証研究に関する共同開発合意(以下、「JDA」)を、本日、締結しました。
東電HDおよび株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー※(以下、「YHC」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)の「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業」において採択された、「地熱発電の余剰電力・排熱を活用した低廉かつ事業性のある水素製造・運搬を実現するための水素技術等実証研究」について実証前調査を開始しております(2023年9月6日お知らせ済み)。
本JDAは、実証前調査を行うにあたって実施体制やスケジュールを明確化し、2024年10月から実施予定の実証研究に向けて、PPI社と東電HDが共同で取り組むことを定めています。PPI社、東電HDおよびYHCは、インドネシアで実証研究を行うにあたり、PPI社の子会社であるPertamina Geothermal Energyがスラウェシ島に保有するラヘンドン地熱発電所に隣接して水素製造設備を建設すべく、現在、準備を行っています。
将来的には、PPI社と東電HDは基本合意書(MOU)に基づき、この共同研究で得られた知見を事業化に繋げていきます。事業化にあたってまずは、インドネシア国内を対象に販売を行い、中長期的には日本を含むインドネシア国外への輸出を目標に掲げております(2023年3月3日お知らせ済み)。
PPI社CEOのダニフ氏と東電HD執行役副社長の児島氏はそれぞれ、以下の通り述べています。
ダニフ氏:「PPI社は、低炭素水素が将来の事業活動において極めて重要な要素であると考えています。私たちの組織は、国際的に認められた低炭素水素エコシステムの開発をインドネシアにて推進するため、東電HDとの協力的なパートナーシップに非常に熱心に取り組んでいます。私たちは、特にエネルギー転換と脱炭素化という大目標に貢献する上で、東電HDとの協力関係が大きな価値を生み出すと確信しています」
児島氏:「東電HDは、2016年から山梨県で水素製造実証事業を実施しており、多くの経験と技術を培ってきました。当社の技術を活用して、インドネシアのエネルギー転換と脱炭素化の促進に貢献できることを嬉しく思います。東南アジアのエネルギー産業のリーディングカンパニーであるPPI社と一緒にこのプロジェクトを進めることは、非常に心強いことです」
PPI社と東電HDは、インドネシアの豊富な地熱資源を活用しながら、コスト競争力と事業性のある水素・アンモニア製造を実現することで、カーボンニュートラル社会への貢献を目指してまいります。
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P2G(Power to Gas)システムの開発を発展させる事を目的とした国内初の事業会社。山梨県・当社・東レ株式会社で設立。
<JDA締結時の写真>
以 上