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6号機における制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブの応力改善作業および
炉底部清掃の終了について
 
 当所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、平成15年9月30日より第18回定期検査を実施しておりますが、平成15年12月18日より実施していた制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ*1の応力改善作業については、平成16年3月29日に終了し、作業後の目視点検において、ひび等の異常がないことを確認いたしました。
 また、その後当初より予定していた炉底部外周部の清掃に加えて、作業実施過程におけるボールベアリング鋼球落下に鑑み、炉底部中央部の吸引清掃も併せて実施しておりました。当該清掃については4月23日に終了し、原子炉の安全性に影響を及ぼす異物等がないことを確認いたしました。
 なお、4月20日にシュラウド外周部で回収した線状のものについては、調査の結果、チャンネルボックス*2の表面が薄く膜状に剥がれたものと推定いたしました。
 今後も整理整頓、落下防止に努めてまいります。
 
以 上
 
(参考)
 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブの応力改善作業において、当該装置先端駆動部に60~62個封入されているボールベアリング鋼球(直径0.7mm)が27~29個脱落し、原子炉圧力容器底部などから計9個を回収いたしました。
 ボールベアリング鋼球が脱落した原因は、応力改善装置を制御するプログラム上の問題により、当該装置の一部が原子炉圧力容器底部等に接触し、直ちに装置が停止しなかったことによりベアリングケースが変形したためと分かりました。
 再発防止対策として、プログラムを改良するとともに、万一当該装置が炉内構造物と接触した場合はこれを検知し、直ちに当該装置が自動停止するよう改良いたしました。
 また、落下した鋼球については、応力改善作業中においても探索可能な範囲で炉内の確認作業を実施いたしました。その後、応力改善作業終了に伴い、平成16年4月10日から開始した原子炉圧力容器底部の吸引清掃およびシュラウド外周部の目視確認において、アルミテープ片と線状のものを回収いたしました。
平成15年12月22日12月26日平成16年1月29日4月15日4月20日お知らせ済み)
 

*1 制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ
 制御棒駆動機構が納められている筒(ハウジング)を原子炉圧力容器に固定するための継手。

*2 チャンネルボックス
 燃料集合体を覆っている四角の筒状のもの。原子炉冷却材流路の確保、制御棒のガイドの機能を持っている。材質はジルコニウム合金。

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