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プレスリリース

定期検査中の福島第一原子力発電所6号機における
原子炉圧力容器内への応力改善装置部品脱落の調査結果について
平成16年1月29日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所6号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、平成15年9月30日より第18回定期検査を実施しておりますが、制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブの応力改善作業を実施中、平成15年12月20日応力改善装置が停止いたしました。このため、12月21日より点検調査を実施したところ、当該装置先端駆動部に60~62個封入されているボールベアリング鋼球(直径0.7mm)のうち27~29個が脱落したことが分かり、12月25日までに原子炉圧力容器底部および原子炉圧力容器外より計9個を回収しております。
平成15年12月22日12月26日お知らせ済み)

 ボールベアリング鋼球が脱落した原因を調査した結果、応力改善装置を制御するプログラム上の問題により、当該装置の一部が制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブおよび原子炉圧力容器底部に接触し、直ちに装置が停止しなかったことによりベアリングケースが変形したためと分かりました。
 再発防止対策として、当該装置を制御するプログラム上の問題を改良するとともに、万一当該装置が炉内構造物と接触した場合はこれを検知し、直ちに当該装置が自動停止するよう改良いたします。

 落下したボールベアリング鋼球につきましては、落下したと思われる探索可能な炉内全域および当該装置周辺の回収作業を実施しており、今後とも応力改善作業に併せて原子炉圧力容器底部全体の吸引清掃、炉底部確認を実施いたします。


 なお、仮に当該ボールベアリング鋼球が炉内に残存していたとしても、鋼球は小さく軽量(0.0014g)であるため、原子炉の安全性に影響を及ぼすものではないと評価いたしました。

以 上


制御棒駆動機構ハウジングスタブチューブ
 
制御棒駆動機構が納められている筒(ハウジング)を原子炉圧力容器に固定するための継手

 
<参考図> 6号機応力改善装置先端駆動部ボールベアリング鋼球回収・探索状況


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