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私が、お応えします。
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所 副所長
小林 正之

廃炉の「今」と「これから」働きやすい環境の整備

「今」の取り組み

Q.現場で働く作業員の休憩施設は快適なの?

A.2015年5月から、入退域管理施設(※注1)と直接つながる、地上9階建て、約1200人収容の「大型休憩所」の運用を開始しました。
「大型休憩所」の休憩スペースには、インターネットに接続できる大きな机や椅子が備えられ、約320席の食堂では、地元のおいしい食材や旬の素材を活かした充実のメニューを提供しています。
2016年3月にはコンビニエンスストアが開店し、4月には個室型のシャワー設備が設置されました。 大型休憩所 ※注1:入退域管理施設とは?
福島第一原子力発電所正門の西側に位置し、セキュリティーチェック、防護装備の着用、線量計の配布・回収、退域時の汚染測定などを行う施設。

Q.夏場の厳しい労働環境への対応は?

A.2014年夏から、発電所構内では、屋外作業現場近くでいつでも水分補給ができるように、マイクロバスやワンボックスカーを改造した移動式給水所の運用を開始しました。
また、「暑さ指数〈WBGT値〉(※注2)25℃以上の時は、保冷剤着を着用し、原則として連続作業時間を2時間以下とする」などの「熱中症防止統一ルール」も設けています。
夏場に着用するクールベスト用の保冷剤の貸し出し、各休憩所への冷凍庫の配備なども行っています。移動式給水所 乗車前の身体サーベイ 飲料水とおしぼり クールベスト※注2:暑さ指標<WBGT値>とは?
単純に気温だけでなく、湿度や日差しの違いも考慮した、熱中症予防につながる暑さの指数。

Q.食生活の充実と改善策は?

A.発電所近くの大熊町に、約3000食規模で食事を提供できる福島給食センターを2015年3月に設置しました。センター内で調理された食事は、保温容器・保冷容器に入れ、発電所の大型休憩所などへトラックで運びます。
給食センターを設置するまでの食事はカップ麺や冷たいお弁当が中心でしたので、食生活が大幅に改善されました。
なお、福島県産食材の使用、地域の皆さまに安心して働ける職場の提供を通じて、風評被害の払拭にもつなげてまいります。大型休憩所および新事務本館へ配送給食センターの動画はこちらからご覧ください。

Q.現場の医療体制は万全なの?

A.発電所の入退域管理施設内に救急医療室を設置し、救急科専門医師、救急救命士、看護師が24時間体制で常駐しています。
2014年3月には超音波検査装置、AED(自動体外式除細動器)、自動心臓マッサージ器を設置し、救急医療用機器を充実させました。
2014年5月には救急車を追加配備し、2017年3月現在4台の救急車が配備(構内対応2台、構外搬送用2台)されています。

Q.福島第一原子力発電所では女性も働いているの?

A.事故当初は放射線量が高かったため、女性の就業エリアは設けていませんでした。
しかし、構内の放射線量の低下や作業環境の改善が進んだことから、女性の就業可能エリアを次のように広げてきました。2012年6月〜
・免震重要棟内
・5・6号機の建屋内全域
・構内休憩所内

2013年8月〜
・入退域管理施設の建屋内
・降車無しの施設案内対応(限定ルート)

2014年11月〜 
・構内全域女性は、特定高線量作業や、1回で4ミリシーベルトを超える作業には従事できませんが、所属長が日々確認し、個人ごとに適切な放射線管理を行うことで、構内全域で安心して業務を行うようにしています。

Q.東京電力が業務を行う仕事環境はどうなっているの?

A.事故後は、福島第二原子力発電所の構内に執務スペースを確保していましたが、現場から遠く、業務に支障があったため、2014年10月から現場近くに建設した「新事務棟」を使用していました。その後、2016年10月に「新事務棟」に隣接した「新事務本館」が完成し、現在約1000人の社員が働いています。

Q.「新事務本館」に移転して、使わなくなった「新事務棟」はどうするの?

A.当社が使用していた「新事務棟」は、改修工事などを実施し「協力企業棟」として使用いたします。これにより、協力企業の方々と当社が隣接して執務できるようになり、日々の廃炉作業を行ううえで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。2017年2月から順次、協力企業の方々に入居を開始していただいております。

Q.東京電力の社員の住環境はどうなっているの?

A.事故後、当社の社員は、Jヴィレッジ(※注3)敷地内に応急的に建てられたプレハブ居住棟「新広野単身寮」を使用していました。
しかし、Jヴィレッジは2018年夏から本来のトレーニング施設として再開するため、大熊町大川原地区に社員寮を建設し、2016年8月より入居を開始いたしました。居住棟(プレハブ) 居住棟内の部屋 居住棟内シャワー室※注3:Jヴィレッジとは?
Jヴィレッジは、福島県双葉郡楢葉町にあるサッカーのナショナルトレーニングセンターです。福島第一原子力発電所から約20キロの場所にあり、主に作業員の中継基地として利用していました。しかし、作業拠点となる他の施設が整備されてきたことから、当社は、Jヴィレッジを2017年3月に退去し、本来の機能へ回復する工事を進めています。

2017年3月現在



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