福島県浜通り地域における廃炉関連製品を製造する「東双みらい製造株式会社」の設立について
2022年10月20日
東京電力ホールディングス株式会社
日立造船株式会社
東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明(こばやかわ ともあき)、以下「東京電力」)と、日立造船株式会社(本社:大阪府大阪市、取締役社長兼CEO:三野 禎男(みの さだお)、以下「日立造船」)は、本年4月、使用済燃料キャスク、デブリ収納容器など、廃炉に向けて必要となる様々な中核製品を製造する工場を設置するための共同事業体を、本年10月を目途に設立することで合意いたしました。
その後、両社で会社設立に向けた準備を進め、本日、「東双みらい製造株式会社(以下、東双みらい製造)」を設立いたしました。
東京電力は、「復興と廃炉の両立」の実現に向け、これまで東京や海外に発注していた廃炉の中核技術・製品について、将来的には浜通りで開発・製造し、地元経済の中長期的な柱とすることを目指すなど、福島県浜通り地域への廃炉産業集積に向けて取り組んでいます。
また、日立造船は、1978年に使用済燃料の輸送キャスクを国内メーカーとして初めて製造して以来、数多くの輸送・貯蔵用キャスクの納入実績を有するとともに、米国の使用済燃料・高レベル放射性廃棄物の輸送・貯蔵容器に係る設計、輸送、コンサルティングを行うNAC International Inc.を子会社化するなど、国内外で使用済燃料等の輸送・貯蔵に係る技術・技能を蓄えております。
東双みらい製造では、こうした両社の知見を活用し、廃炉産業集積の一環として、2025年度中の操業開始を目指して浜通りに廃炉関連製品の工場を建設します。本工場では、使用済燃料キャスクを製造するとともに、将来的には、燃料デブリ保管容器の製造を予定するなど、安全かつ着実に廃炉を進めることへ貢献してまいります。また、これまで県外で製造してきたような高機能製品を、中長期的に浜通りで生産することで、地元福島の復興に貢献してまいります。
東京電力と日立造船は、これまで日常生活を支えるインフラ企業として社会に貢献してまいりましたが、今後は、東双みらい製造を通じて、ユーザー企業とベンダー企業との共創により製造プロセスの効率化を目指すとともに、廃炉関連製品工場を軸にしながら地元企業とも密接に連携し、浜通りの経済、雇用、人材育成等に貢献してまいります。
以 上
【新会社の概要】
会社名 | 東双みらい製造株式会社 |
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本社所在地 (当面) |
福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字美シ森8(Jヴィレッジ内) ※今後、楢葉町内(別箇所)の工場建設に合わせて、本社所在も別途検討 |
代表者 | 磯貝 智彦 |
設立日 | 2022年10月20日 |
資本金 | 15億円(東京電力HD:67%、日立造船:33%) |
従業員数 | 数十名の予定(設立時約10名) |
事業内容 | 輸送・貯蔵兼用キャスクや燃料デブリ保管容器の製造、販売 ※当面は福島第二原子力発電所向け使用済燃料キャスクを製造 |
ロゴマーク | ※未来に羽ばたく浜通りをイメージした“鳥たち”がモチーフのマーク。この重なる2つの羽は東京電力と日立造船の共同事業体を表現。ともに力を合わせて、浜通り地域の復興に貢献していきたいという思いを表現 |
ホームページ | https://www.tmmfg.co.jp/(近日公開) |
【各社の概要】
東京電力ホールディングス株式会社
- (1)商 号 :東京電力ホールディングス株式会社
- (2)設 立 :1951年5月1日
- (3)事業内容:電気事業、ガス事業、熱供給事業 等
日立造船株式会社
- (1)商 号 :日立造船株式会社
- (2)設 立 :1934年5月29日
- (3)事業内容:ごみ焼却発電施設、海水淡水化プラント、舶用エンジン、プレス、プロセス機器等の設計・製作 等