2021年3月18日
東京電力ホールディングス株式会社

 柏崎刈羽原子力発電所においては、IDカード不正使用の件に続き、核物質防護設備の機能が一部喪失する事案が発生しております。地元の皆さまをはじめ、社会の皆さまに、大変なご不安やご心配をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。

 2021年3月16日の原子力規制委員会の場で、本事案が報告され、「重要度評価:赤」との暫定評価結果が了承されました。

2021年3月16日お知らせ済

 当社としては、今回の評価について大変重く受け止め、内容の確認を行うとともに、速やかに講じる対応の検討を行い、本日、原子力規制委員会に対して、意見陳述の要望がない旨を回答いたしました。
 まずは、以下の対応を速やかに講じたうえで、経営層自らがすべての発電所所員との対話を通じて、IDカード不正使用や工事の一部未完了などを含め、一連の事案に対してあらゆる視点から徹底的に原因を究明してまいります。

<速やかに講じる対応>

  • ①  原子力・立地本部長(牧野茂徳)、本社スタッフの発電所駐在
  • ②  新潟本社代表(橘田昌哉)の発電所駐在
  • ③  社外有識者による第三者の視点での評価・助言、他電力等の良好事例の取り入れ

<原因究明の視点>

以 上

*安全重要度評価:
安全上の重要度は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分される。各区分の定義は以下の通り。
赤:安全確保の機能又は性能への影響が大きい水準
黄:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
白:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
緑:安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

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