2021年3月16日
東京電力ホールディングス株式会社

 本日(3月16日)の原子力規制委員会において、柏崎刈羽原子力発電所における核物質防護設備の機能の一部喪失にかかる事案が報告され、「安全重要度評価:赤」との暫定評価結果が了承されました。

 暫定評価結果が原子力規制委員会で了承されたことについて、大変重く受け止めております。

 核セキュリティの確保につきましては、原子力事業者である当社にとって重大な責務であるなか、柏崎刈羽原子力発電所においては、不正ID使用の件に続き、核物質防護事案が発生しております。地元の皆さまをはじめ、社会の皆さまに、大変なご不安やご心配をおかけしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます。

 当社といたしましては、原子力規制委員会が、今回の暫定評価を判断するに至った経緯などを確認のうえ、原子力規制委員会へ速やかに回答いたします。

 なお、故障した核物質防護設備は、修理・補修を実施し、既に全ての箇所が復旧しております。また、当該箇所における不正侵入は確認されておりません。
加えて、核物質防護設備の故障等が新たに発生した場合においても、実効性がある代替措置が実施できる体制を構築しております。

 本事案に関する概要は、2021年2月19日にお知らせしておりますが、原子力規制検査の状況等について、核物質防護に抵触しない範囲において、追加でお知らせいたします。

以 上

別紙:「柏崎刈羽原子力発電所における核物質防護設備の機能の一部喪失」事案概要(139KB)

*安全重要度評価:
安全上の重要度は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分される。各区分の定義は以下の通り。
赤:安全確保の機能又は性能への影響が大きい水準
黄:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
白:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
緑:安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

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