東京都府中市での「IoT技術を活用した見守りシステム」の実証実験について
~子どもや高齢者の安心・安全なくらしを目指し、自治体と企業が連携します~
2017年10月31日
府中市
東京電力ホールディングス株式会社
株式会社otta
府中市(市長:高野律雄)、東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川智明、以下「東電HD」)と株式会社otta(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:山本文和、以下「otta」)は、IoT技術を活用した見守りシステム(以下「tepcotta」という)の府中市における実証実験を2017年11月1日から開始いたします。
tepcottaは、ビーコン(電波受発信器)を搭載したホイッスル型の専用端末を持つ子どもや高齢者の位置情報履歴を、家族や保護者などがスマートフォンやパソコンで把握することができるほか、予め登録した基地局付近を見守り対象者が通過した場合に、位置情報を専用アプリやメールで通知を受けることが可能です。専用端末は、GPS端末と比較して低コストかつ電池寿命が長いため、頻繁に充電する必要がありません。また、ビーコンの電波を受信する基地局も電源コンセントにさすだけで設置できるため、tepcottaの基盤となるシステムを速やかに構築できることが特徴です。
tepcottaの対象エリア内では、基地局を公共施設や民間施設、東京電力グループの設備に設置することはもとより、無料アプリをインストールした地域の方自身のスマートフォンを ビーコンの電波を受信する基地局として活用し、「地域のみんなで見守る」ことを目指します。
府中市では昨年度、市内小学校の通学路に110台の防犯カメラを設置し、地域の方々と共に子どもの安全確保に努めてまいりました。この度は、IoT技術を活用した見守りシステムの実証実験をすることで、子どもの更なる安全確保はもとより、高齢者の安全確保の可能性についても検証してまいります。
実証実験につきましては、2017年11月1日から府中市内の3つの小学校で開始し、利用者の声などを踏まえ、市内での見守りシステム導入について検討します。
東電HDは、昨今の子どもや高齢者が対象となる事件や事故などの社会問題の解決につながる新しいサービスの創出を目指しております。
今後、広域スマート防犯サービスの運用実績を多く持つottaと協働しながら、東京都渋谷区(2017年5月17日お知らせ済み)、東京都府中市から順次関東圏にtepcottaを広げ、地域の安心・安全なまちづくりに貢献してまいります。
別紙