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プレスリリース

福島第一原子力発電所4号機の気水分離器脚部曲がりの調査結果について
平成15年10月8日
東京電力株式会社
福島第一原子力発電所
 
 当所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)につきましては、平成14年12月2日より第19回定期検査を実施しておりますが、平成15年8月20日、原子炉の復旧作業に伴い気水分離器をシュラウド上部へ据え付け、シュラウドヘッドボルトの締付作業を実施したところ、気水分離器の仮置き用の脚(全4本)が内側に曲がり、シュラウド上部に正常に据え付けられないことが分かりました。このため、当該脚部がシュラウド上部フランジ面と干渉しないよう治具を用いて修正したところ、当該脚部全数の内側付け根溶接部に、微小なひびを確認しました。(8月21日9月18日9月22日お知らせ済)
 
 当該脚部変形の原因を調査した結果、製造誤差および気水分離器等貯蔵プールへの仮置きに伴う吊り上げ、吊り降ろし時の荷重による若干の変形に加え、平成15年5月26日に発生した宮城県沖の地震による荷重が加わったことにより、変形が助長されたものと推定いたしました。
 微小なひびが発生した原因は、製造時の加工により当該脚溶接部が若干固くなっていたところに修正のための曲げ戻しによる荷重が加わったためと推定いたしておりますが、当該脚部は、定期検査時の仮置き用の脚であり、運転中は使用しないことから、気水分離器の機能に影響を与えるものではありません。
 また、これらのひびについて超音波探傷検査にて測定した結果、ひびの深さは最大約4.6mmであり、健全性評価の結果、当該脚部のひびが運転中に応力腐食割れや疲労により進展する可能性は低く、運転に支障がないことを確認いたしました。
 このことから、本日より原子炉の復旧作業に伴う気水分離器の据え付け作業を開始することといたしましたのでお知らせいたします。
 
 なお、仮置き中に同等の地震が再度発生した場合、脚部の変形が再発する可能性を考慮し、今後再発防止対策を検討したうえで次回定期検査時に実施いたします。
 
 
<参考図> 4号機気水分離器の借置き用脚部修正部の概要(61kB)
以 上

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