東京電力パワーグリッド株式会社では、お客さまに安全・確実に安定した電気をお届けできるよう、日々、設備の点検・改修を実施しております。
しかしながら、災害や設備事故等により停電が発生し、長時間ご不便をおかけしてしまうこともございます。
そのような場合、どのように停電が復旧するのか?そもそも、なぜ家の中のアンペアブレーカーや漏電遮断器が切れていないのに停電するのか?
皆さまの疑問に、動画などを使ってお答えいたします。
停電復旧のしくみ
停電を復旧させるためには、まず、変電所に近いエリアから順番に電気を流し、停電原因のあるエリアを絞り込んでいきます。
次に、問題のあるエリアに当社社員が緊急出動し、最終的には電柱を一本一本調査して異常のある場所を特定します。
そして、設備の修理や接触物の除去を行い、すべての停電を復旧することができます。
停電理由
雷が電線等に落ちて、電線・変圧器等の電気を送るための設備が損傷すると、停電が発生します。
- 1.
台風等の強風で飛ばされたトタン等で電線が損傷したり、大雨の影響で発生した土砂崩れによって電柱が倒れ、電線が損傷したりすると、停電が発生します。
- 2.
海に近い地域では、塩分を含んだ強い潮風が設備に吹きつけます。
送電線と鉄塔は、電気が鉄塔に流れないよう、電気を通しにくい「碍子(がいし)」という器具で接続されています。
この碍子の表面に潮風に含まれる塩分が多く付着すると、碍子の表面を伝って鉄塔に電気が流れてしまい、停電が発生します。
地震が発生し、地面の液状化や家屋倒壊等の影響で電柱や電線、また、地中に埋設しているケーブルが損傷すると、停電が発生します。
カラスなどの鳥が電柱に巣を作ることがあります。
巣の材料に針金ハンガー等の電気が流れやすいものが使われていると、巣の場所によっては針金ハンガーに電気が流れてしまい、停電が発生します。
自動車等が電柱・路上機器等の電気を送るための設備に衝突し、設備が損傷すると、停電が発生します。
また、衝突事故によって停電が発生しなかった場合でも、事故後の周囲の安全確保や設備修理のため、停電させることがあります。
地面を掘削する工事で地中埋設ケーブルを損傷させてしまったり、クレーン等が送電線に接触してしまったりすると、停電が発生します。
火災によって電線等の電気を送るための設備が損傷すると、停電が発生します。
また、設備の周辺で火災が発生した場合、停電が発生していなくても、消防の指示に基づき、安全な消火活動のために緊急で停電させることがあります。
たくさんの電気を使用する工場・ビル等では、お客さまの電気設備トラブルによって、重大な漏電・感電事故等に繋がりかねない危険な状態が続く場合があります。
この場合、変電所が自動でそのトラブルを感知し、この変電所から電気を送っているエリア一帯を停電させることがあります。
当社は、設備が傷んでいないか、接触物が無いか、普段から設備の点検・改修を実施するとともに、停電した際には一刻も早く復旧できるよう全力で努めてまいります。