プレスリリース 2012年

福島第一原子力発電所における非常用高台炉注水ポンプ付近等からの水の漏えいを踏まえた対応に関する指示に対する経済産業省原子力安全・保安院への報告の実施について

                             平成24年2月10日
                             東京電力株式会社

 当社は、経済産業省原子力安全・保安院より、「福島第一原子力発電所における
非常用高台炉注水ポンプ付近等からの水の漏えいを踏まえた対応について(指示)」
の指示文書を受領いたしました。
                     (平成24年1月30日お知らせ済み)

 その後、当社は、漏えいの原因究明および再発防止対策を検討・実施してまいり
ましたが、今後の凍結防止対策の計画および実施状況を取りまとめ、本日、同院へ
報告いたしましたのでお知らせいたします。

                                  以 上

○別紙
 福島第一原子力発電所における非常用高台炉注ポンプ付近等からの水の漏えいを 
 踏まえた対応について(PDF 5.20MB) 

* 指示文書
  福島第一原子力発電所における非常用高台炉注水ポンプ付近等からの水の漏え
  いを踏まえた対応について(指示)
                       (平成24・01・30原院第1号)

 原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、平成24年1月28日、29日及び
30日に、貴社から福島第一原子力発電所の非常用高台炉注水ポンプ付近の配管接続
部その他多くの箇所から水が漏えいしていることを発見した旨の報告を受けました。
これらの漏えいは、貴社によると凍結が主たる原因とされており、このような漏え
いが多数発生し、しかもその一部は海への流出が懸念される事態に至っており、誠
に遺憾です。
 そのため、安全上重要な設備及び放射性物質を含む水を扱う設備の凍結防止及び
放射性物質を含む水の漏えい防止に万全を期すため、当院としては、貴社に対し、
下記の措置を講じるとともに、その結果について対応を実施したものから速やかに
当院に対し報告することを求めます。

                  記

1.28日、29日及び30日に発生した漏えいについて、内部流体の凍結の可能性も含
 め原因を究明し、再発防止対策を直ちに実施すること。
2.これらの漏えいについて敷地外への流出の有無を確認し、流出の可能性がある
 場合には、放出量評価を行うこと。
3.類似箇所を特定して凍結対策及び漏えい対策を直ちに実施すること。また、外
 部への漏えい防止のため、直ちに夜間を含め巡視点検等を強化し、漏えいの発生
 を確認した場合にも適切に対応できるようにすること。
4.上記の対策を含めて、現在実施している凍結対策を見直し、2月8日までに今
 後の凍結対策の計画を提出すること。特に、原子炉注水系設備など安全上重要な
 設備については、仮設建屋の設置などの抜本的な凍結対策を速やかに検討し、実
 施すること。 

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