プレスリリース 2011年

福島第一原子力発電所2号機取水口付近からの放射性物質を含む液体の海への流出について(続報5)

                            平成23年4月9日
                            東京電力株式会社

 平成23年4月2日、午前9時30分頃、2号機の取水口付近にある電源ケーブル
を納めているピット内に1000ミリシーベルト/時を超える水が貯まっているこ
と、およびピット側面のコンクリート部分に長さ約20センチメートルの亀裂があ
り、当該部分よりピット内の水が海に流出していることを発見いたしました。そ
の後、午後0時20分頃、再度、同状況を現場にて確認いたしました。
 ピット内の水およびピット近傍のバースクリーン前の海水のサンプリングを実
施し、福島第二原子力発電所へ送って分析しています。
                         (4月2日お知らせ済み)

 4月6日、午前5時38分頃、ピット側面のコンクリート部分からの海への流出
が止まったことを確認いたしました。現在、止水状況をさらに完全なものとする
ため、当該箇所に漏水防止のための補強を施し、凝固剤注入の継続を含めた今後
の対策を検討してまいります。また、2号機タービン建屋内の水位に変化がない
ことを確認しております。今後、その他の漏えいの有無を確認してまいります。
                         (4月6日お知らせ済み)

 ピット内の水およびピット近傍のバースクリーン前等の海水について、サンプ
リングを行っておりますが、昨日(4月8日)のサンプリングした試料について、
放射性物質の核種分析を行った結果、別紙の通り、放射性物質が検出されたこと
から、本日、分析結果をとりまとめて、経済産業省原子力安全・保安院(以下、
同院)ならびに福島県へ連絡いたしました。

 なお、本調査結果におけるヨウ素-131、セシウム-134、セシウム-137の3核種
については確定値としてお知らせすることとし、その他の核種については、4月
1日の同院による厳重注意を受けて策定した再発防止に係る方針に基づき、今後、
再評価を実施することとしております。

                                 以 上

* ピット
   コンクリート製の立坑

添付資料
・別紙:物揚場前および2・4号機スクリーン海水核種分析結果(PDF 10.6KB)
・参考:海水放射能濃度(PDF 13.5KB)





	

	



			

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