DX変革事例

ドローン自動飛行システム活用による送配電の保全高度化

  • 設備の巡視・点検業務は現地出向による目視確認が基本であり、多くの人手と時間が必要

  • 送配電設備の老朽化や、少子高齢化等の影響による点検作業員の減少が課題であり、安定供給がより一層困難になることが懸念

  • 自動飛行ドローンによる設備状態把握・AIによる異常検知により、災害時の早期復旧や、巡視・点検業務の効率化・省力化を推進中

取り組みのポイント

  • AI×ドローンによる設備保全の高度化

    • 設備保全業務で蓄積した設備の3Dデータやノウハウを基に、安全性の高いドローン自動飛行システムを構築
      (2024年度中に2,400㎞のドローン航路を構築予定)

    • 2013年から蓄積する膨大な設備画像データ等を活用したAIによる高精度な設備診断を実現

    • ドローン自動飛行システムにより取得した画像データを診断する複数のAIを実装した画像解析基盤を開発中

  • 多様なアライアンス

    • 大手システムインテグレーターと協働し、複数のAIやシステムを連携・一元化

    • 電力各社、大手システムインテグレーターと発足した事業組合の体制を拡大し取り組みを加速化

取り組みの展望

    • 点検業務の自動化・出向レス化により、業務時間・点検コストを大幅に削減

    • 自動飛行システムは、送電領域の実務へ適用後、変電所や配電領域への適用拡大、災害時の更なるレジリエンス強化を企図

図

担当者の声

ドローンは何でもできるイメージがありますが、規制や制約も多く設備保全への活用方法を具体化することに苦労しました。設備主管部のメンバーも交えたプロジェクト体制により、将来の姿を具体化して導入を進めています。また、激甚化する災害による被害をいち早く把握し早期復旧へつなげるための備えとしても期待されていますので、お客さまや社会のために貢献すべくこれからも取り組んでいきます。

東京電力パワーグリッド
技術・業務革新推進室
DX推進グループ
篠原 良介

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