DX変革事例

ドローン活用による水力・風力発電所のスマート保全

  • カーボンニュートラルへの関心の高まりやコスト変動の小さい再エネ電気へのニーズを捉え、再生可能エネルギー(特に水力と風力)の
    主力電源化を推進中

  • 従来は人手と時間をかけて保全業務を行ってきたものの、相応の運営コストと作業事故リスクが課題

  • 設備・ヒト・業務がデータでつながり最大限の価値を生み出すスマート発電所実現に向けて、ドローン等を活用した保全作業の高度化を
    企図

取り組みのポイント

  • 幅広い保全業務を無人化

    • 地上・水中の様々な保全業務でドローンを活用し、遠隔監視・遠隔制御を実現することで、生産性向上/業務負担低減のみならず、
      非常時の出向レス化等による人身災害の防止にも寄与

  • 内外の強固な推進体制

    • 国内大手通信インフラ事業者との協働体制を整備。従来は電波不感地帯であった水力発電ダムにおいて、半径約2㎞圏内のドローン
      自律飛行を可能とする仕組みを構築

取り組みの展望

    • トラブル発生時調査の所要時間を最大約96%短縮

    • 非常時のダム点検作業における重大人身リスクを完全排除

図
  • *1:トラブル発生から調査開始までの所要時間を“人員や資材手配を含め2日以上”
    から“2時間以内”に短縮

  • *2:国内初の衛星通信設備を活用した自律飛行型ドローンの遠隔操作によるダム点検

担当者の声

水力発電所のダムは、一定以上の地震発生時に設備状況を点検する必要がありますが、現状は、現地に人が出向くため、道中の土砂崩れや道路陥没等により、人身災害リスクがあります。そのため、大手通信事業者と協力し、衛星を活用した通信環境整備に加え、LTE回線を用いた自動充電&自動離発着ドローンの導入による、安全で迅速な点検実施を目指しています。
今後もデジタル技術活用による業務変革を通じて人災リスク低減に取組んでいきます。

東京電力リニューアブルパワー
技術・業務革新推進室
カイゼン・DX推進グループ
二本木 瑛

その他のDX変革事例

ページの先頭へ戻ります

  1. HOME
  2. ドローン活用による水力・風力発電所のスマート保全