尾瀬を知る

尾瀬だより

第1回 「冬に逆戻りしてしまった尾瀬」

平成22年6月1日

東京電力の尾瀬ホームページ『尾瀬からの招待状』へようこそ!
このホームページを担当させていただきます、尾瀬保護活動担当の辰井と桑原と申します。
この尾瀬だよりでは、東京電力が取り組む「自然保護活動」を中心に、尾瀬で見られる動植物や麓・片品村戸倉での出来事など、尾瀬&周辺地域の最新情報をご紹介していきます。

私たちには、同じ尾瀬で一緒に仕事をしている仲間たちがいます。樹木医の資格を持つ笛木兄貴的存在である湯浅妹分の星野、そして縁の下の力持ちである「東京電力環境保全スタッフ」お客さまに分かりやすくお伝えしている「東京電力自然学校スタッフ」、前任の尾瀬保護活動担当であり、現在、地球温暖化問題の国際交渉業務に専念している私たちのお姉さん的存在の竹内です。まだまだ未熟な部分が多い私たちではありますが、皆さまに尾瀬の魅力を分かりやすくお伝えしていきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて、記念すべき第1号は、待ちに待った尾瀬の山開き、5月中旬の尾瀬風景などをお届けします。ぜひ、ご覧ください。

【何だろう】
東京電力自然学校 尾瀬・戸倉教室では、尾瀬の自然に棲む様々な生き物を見ることができます。私が見つけたのは、しっぽの短いサンショウウオでした。直接触ることができるようで、おそるおそる手を入れてみたところ、自然学校スタッフの湯浅さんが「怖くないですよ」との一言。でも、やっぱり生き物を触るのには、ちょっと勇気が入ります・・・。

(5月12日 東京電力自然学校 尾瀬・戸倉教室)

【大清水のリュウキンカ】
辺り一面水芭蕉が咲き誇る中で、ひときわ目立っていたリュウキンカ。小さいながらも一生懸命咲く姿が印象的でした。

(5月12日 大清水湿原)

【5月なのに雪?!】
雲の動きを見て「雪かな」と話していた環境保全スタッフの予感が見事に的中!尾瀬のふもと・戸倉では強い風が吹き荒れていたのですが、鳩待峠へ向かうにつれて、雪がしんしんと降っていました。5月半ばにもかかわらず、尾瀬の入り口・鳩待峠はまるで冬景色。山の鼻に向かう途中、頭だけが出ている道標を発見!まだ1mほど積もっていたようです!

(5月12日 ヨセ沢付近)

【和製E.T?!】
環境保全スタッフの話によると、鳩待峠から山の鼻に向かう途中に子供たちがいつもおもしろがっている木があるそうです。雪の重みで変形してしまったこの枝の真ん中の部分がE.Tに似ているんだそうです。早速、E.Tの顔まねをしてみましたが、全く似ていませんね(?!)この木、どこにあるか探してみるのも尾瀬散策の楽しみの1つになると思います。

(5月12日 鳩待峠~山の鼻間)

【尾瀬ヶ原の水芭蕉】
普段は覆い茂っている笹や草に隠れてしまって見ることのできないところにミズバショウの群落が咲いていました。「秘境の地」を発見したような気分になり、ちょっぴり探検家気取りでした

(5月12日 鳩待峠~山の鼻間)

【雪かき】
翌日も、朝から雪が降り続き、一晩で10cmほど積もっていました。至仏山荘のスタッフたちは朝早くからせっせと雪かき。私も一緒にお手伝いさせていただきました。雪かきをすると、自然と身体が温まってくるので、寒さ対策には打ってつけですね!

(5月13日 至仏山荘)

【再び、冬に逆戻り】
ゴールデンウィークの時は、全国各地で真夏日を記録するほど暑い日が続いたため、尾瀬ヶ原では雪解け水で尾瀬の木道が冠水しました。しかし、1週間後には寒気が流れ込んできたため、気温が急激に低くなり、再び「雪の尾瀬ヶ原」に変貌していました。

(5月13日 牛首付近)

【ミニ雪だるま】
尾瀬ヶ原にあるベンチに積もった雪で雪だるまを作ってみました。雪だるまとはいえ、まゆげと目と口がなかった「顔なし雪だるま」ですね。

(5月13日 尾瀬ヶ原付近)

【冬眠中のヨッピ吊橋】
冬の間は、雪の重みで吊橋に大きな負担をかけないように、シーズンの終わりに橋板を取り外しています。まだ、橋板が取り付いていなかったため、足を踏み外さないよう、慎重に渡ります。

(5月13日 ヨッピ吊橋)

【いざ、取り付けへ】
一枚ずつ板を回しながら、先頭の人がはめていきます。簡単なように見えて、意外と大変な仕事だそうです。きちんと板が取り付けられたかどうかを確認しながら、一枚ずつ丁寧にはめていきます。

(5月13日 ヨッピ吊橋)

【最後の仕上げ】
雪が降る中、冬の間に外していた橋板を取り付けました。板をはめた後は、ハイカーたちが安全に通行できるようにネジをしっかりと締めます。細かいところまで見落とさないよう、丹念に手入れしていきます。今年もヨッピ吊橋を渡って、東電小屋へぜひ来てくださいね!

(5月13日 ヨッピ吊橋)

【太陽光発電の準備】
尾瀬にある山小屋では、主にディーゼルによる自家発電を行っています。東電小屋は全体の約2割と公衆トイレの電気を太陽光発電でまかない、CO2を排出しないクリーンな発電に取り組んでいます。冬の間、裏返しにしていた太陽光パネルをスタッフ総出で一斉にひっくり返し。今年もシーズンが始まりました!

(5月13日 東電小屋)

【木道ここにあらず】
至仏山荘に向かって帰ろうとしたものの木道が全く見えませんでした。ところどころには、川や池塘もあることから踏み抜いてしまう恐れがあります。実は、私も途中で何回か踏み抜いてしまいました。ちょっとした気の緩みから怪我になんてことにもなりかねますので、足元に気を遣いながら歩いていたせいか、全身、筋肉痛になってしまいました。

(5月13日 尾瀬ヶ原付近)

【木のことならおまかせ!笛木さん】
樹木医の資格を持つ笛木さんです。カラマツの木に巻きついているツタを見つけて一緒にパチリ! 尾瀬の麓に広がる戸倉山林の管理に意欲を燃やしています。今回は、調査のため。環境保全スタッフたちと戸倉山林をくまなく調査していました。

【自然学校スタッフと】
東京電力がこれまでに長年取り組んできた自然保護活動を「伝える」自然学校スタッフ。尾瀬を訪れた入山者をいつもあたたかく迎えてくれます。このときは、ちょうど強い風が吹いた瞬間。みなさん、ちょっと顔が引きつっていますね。

(5月12日 尾瀬ぷらり館にて)

【環境保全スタッフと】
木道工事や荒れてしまった湿原の回復作業、公衆トイレの維持管理など、尾瀬の自然を守る活動を「行う」環境保全スタッフ。尾瀬を守る想いは熱く、そして、尾瀬の植生とハイカーの安全を守る、心優しきスタッフたちです。

(5月13日 東電小屋にて)

【第30回尾瀬山開き】
尾瀬山小屋組合の主催による「第30回尾瀬山開き」が、片品村の尾瀬ぷらり館前広場で開催されました。今年も尾瀬のシーズンがやってきました!

(5月21日 尾瀬ぷらり館前広場にて)

【安全祈願】
この尾瀬山開きは、尾瀬を囲む群馬県片品村と福島県檜枝岐村で持ち回りで行われています。尾瀬の関係者が一堂に介し、一年の無事と安全を祈願しました。

(5月21日 尾瀬ぷらり館前広場にて)

  • 尾瀬からの招待状 トップへ
  • 尾瀬を知る トップへ

ページトップへ